映像で観て名前や姿は知っているけど、それほど興味がそそらないといいますか、特別自分の好みではない有名スケーターは少なからずいるかと思います(なぜか上から目線!)。
そんなスケーターのひとりが、最盛期のAlien Workshopに一時期在籍していた(その後はSanta Cruz)ことのあるカナダ人のテッド・デグロスです。正直、AWSに加入した際には贔屓していたブランドだけに生意気にも「なんでだ!?」とAWSの方向性を疑った自分がいました。もちろんそれが、いかに浅はかでイケてない判断だったことを後に思い知らされることになるのですが…。
そんなテッドさんが来日したのは2008年の夏。縁があってアテンドのお手伝いをさせてもらったのですが、来日中に目の当たりにしたライディングに完全にノックアウト。海外の有名スケーターなので言わずもがなハイスキルなのですが、その動きのしなやかさは芸術の域に達していると言っても過言ではありません。映像で観るよりも生で見たほうが断然ヤバい典型的なスケーターでして、そりゃあAWSも逆ナンするわ! と妙に納得したとともに、完全にテッド・デグロスの大ファンになったという話であります。
クソがつくほど暑かった夏日にツアーに帯同したのですが、空いた時間に読書に耽る姿が印象的でした。どんな小説を読んでいるのか気になったので、こっそり覗いてみると、な、なんと…。
–KE