今年は’93年に立ち上げられたGirlのブランド設立25周年。デビュー作『Goldfish』がリリースされたのも同年。ということは、Girlの映像作品を制作してきたGirl Films Internationalにとっても25周年であるわけです。
四半世紀にわたってスケート史に残る名作を生み出してきたGirlですが、その映像作品の魅力はその時代時代の最先端のスケーティングが収録されていただけでなく、今や世界的な映画監督として人気を博すスパイク・ジョーンズの奇抜なアイデアが詰まったスキットの数々を楽しめるところ。『Goldfish』ではコストンを起用したチャールズ・チャップリンのパロディやランス・マウンテンのポゴスティック劇、『Mouse』ではキーナン・ミルトンを小人化させ、『Yeah Right!』ではボードを透明化。ライダーたちの素晴らしいパートの合間にこのようなユニークなスキットが散りばめられてきたのです。
そんなスキットへのオマージュとして、Girl Films InternationalがChocolate Cinemaとともにショートフィルムコンテストを開催。要は、スパイクの作品のようにウィットに富んだショートフィルムを募集し、スパイク自身がジャッジを行い勝者を決めるというもの。勝者のプライズはLAまでの渡航費とGirl・Chocolateチームの撮影セッションへの参加権が贈られるのですが、先月その勝者が決定。見事優勝を掴み取ったのは、当サイトのインタビュー企画であるVoice of Freedomにも登場したコリン・リード、そしてその主人公は壮大なIPPON!を残したコナー・カメラー。
VHSMAGに縁のある彼らがスパイク・ジョーンズに認められ、グランドプライズに輝くのは何ともうれしい限り。そんなわけで、コリンとコナーのタッグによるグランプリ作品をどうぞ。とても良くできています。こりゃ満場一致で優勝!
–MK