ハワイのワイキキビーチで開催されたThrasherとadidas Skateboardingによるミニランプコンテストをフィーチャーしたビデオが先日公開されました。アップカマーからレジェンドまで幅広いスケーターがワイキキに集結して素晴らしいセッションが行われたわけですが、このコンテストの裏側にはとあるストーリーがあるのです。
舞台となったミニランプは、29年前の’89年にハワイで開催されたNSA主催のミニランプコンテストで用いられた通称“Yランプ”の再現。しかも今回のコンテストはマーク・ゴンザレスとadidasとのパートナーシップ20周年を記念して実現したもので、ゴンズは29年前のコンテストである伝説を残しているのです。それはY字の上の部分、つまりふた手に分かれたトランジションのギャップをオーリーで越えるという、当時は前代未聞のマニューバー。しかもゴンズは今回のコンテストでも当時のギャップ越えオーリーを見事再現。29年振りにも関わらず、オーリーの形がまるで変わっていません。
振り返ると、ゴンズが残してきた伝説はギャップにまつわるものが多いような気がします。ハワイのYランプのギャップに始まり、EMBのゴンズギャップ、そしてロンドンのミーンワイルギャップ。ちなみに先日adidas SkateboardingからリリースされたKrookedとのカプセルコレクションに背番号89番を配したサッカーボールシャツがありますが、これは歴史的なギャップオーリーを残した年号に由来しているのでしょう。ということで、ゴンズがYランプで魅せる新旧のギャップオーリーをどうぞ。これぞゴンズがレジェンドと言われる由縁。シビレます。
–MK
29年振りにゴンズがYランプでギャップオーリーを披露したミニランプコンテスト。
1989年にハワイで残した伝説のオーリーがこちら。