HESH TECH

 ボロいデニム、小汚いTシャツ、メッシュキャップに腕には刺青、コンクリセクションをゴリゴリグランドでBGMはヘビメタ! いわゆるヘッシュ系(定義は曖昧)、分かりやすいところでいうとジュリアン・ストレンジャーとかジェイソン・ジェシーとかに代表されるダーティ(主に)白人系な雰囲気とでもいいましょうか。自分の中には古き良きアメリカの匂いが漂う無骨な男のイメージがありまして、「曲がったことは嫌いだ!」と誰かがシャウトしてるのを一度も聞いたことはないですが、今っぽいとか流行りだとか、そういったモノに興味がなさそうな硬派なイメージを一方的に抱いております。そもそも●●系なるワードに明確な決め事もないし、スケーターをカテゴリー分けすること自体ナンセンスではありますが。
 前置き長すぎですが、“HESH”に“TECH”が加わったハイブリッドかつグレードアップした“HESH TECH”系スケーターなる猛者が個人的に凄く好きなんです。具体的に名前を上げると、AVE、アンドリュー・アレン、ボビー・ウォレスト、フレッド・ガルとかでしょうか。ヘッシュな出で立ちなのに、スイッチでバンバン回したりする、今でこそ当たり前の光景になりましたが、ひと昔前ではあり得なかった類の新種スケーターです。てかHESH TECHの走りって誰だっけ? と自分の記憶を遡ってみたところ、それはまだHESHだとかTECHだとかのワードすら定着していなかった’92年に、Blindよりリリースされたビデオ『Tim & Henry Pack of Lies』でのヘンリー・サンチェスだったかと思います。鬼のハイテク最先端の滑りなのに、HIP-HOPではなくBlack Sabbathの楽曲に乗ってチェックシャツのヘンリーがイケイケな感じで登場したときは衝撃でした。ですので、この機会にヘンリーのパートが収録された名作をフルでご覧ください。HESH TECH メ〜ン!!

–KE

 

heshtech

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