一度解散した後、再起を図り成功したブランドってありそうでないですよね、とかくスケートブランドに関しては。そんな中、AWSことAlien Workshopが大健闘しています。ロブ・デューデックをOGメンバーとしてオハイオ州で’91年頃に発足した同デッキブランドは、『Mind Field』を2009年に発表しその数年後に事実上解散。その後、紆余曲折しながらも新体制でブランドを再スタート。オリジナルの面子がウースターソース並みに濃すぎなので、新世代スケーターでリニューアルされたチーム編成で果たして成功できるか? なんて余計な心配は杞憂に終わったのです。
新生AWSライダーたちの目を見張る活躍に、いつの間にかハートを鷹掴みではなく鷲掴みにされている自分がいるではありませんか。それもそのはず、ブランドの指揮を執るのはオリジナルAWSと同じアーティストのマイク・ヒル。ブランドの方向性はブレることなく、AWS特有のアブストラクトで不穏な世界観を表現しているのです。
ということで、先日発表された新生AWS初となるジョーイ・ゲヴァラのプロデビューパートをご覧いただきたい。ジョーイのクールな滑りもさることながら、見逃せないのはパートの途中に登場するミゲール・ヴァレ。もしかしてニューライダー? と思わせつつ、彼こそがこのパートを撮影したAlienの専属フィルマーなんです。しかもレギュラースタンスなのでフッテージはほぼ全部スイッチスタンス…。「あり得ん(Alien)…」それが言いたかっただけ(笑)。
–KE
ジョーイ・ゲヴァラのプロデビューパート。