TMCといえば、スケーターにはお馴染みの東京のシンボル的スケートスポット。2000年代初頭から現在に至るまで、東京界隈のスケーターはもちろん、全国津々浦々より猛者たちが集結ししのぎを削るスケート道場。岡田 晋のDeca『2nd to None』(’01)パートや米坂淳之介のCity Stars『Street Cinema』(’01)の映像を介してグローバルに認知されたことも補足しておきます。
そんなTMCにちょっとしたカオスが発生しております。なんでも「駅からTMCまでの道中のスケーターのプッシュ音がうるさい」と連日クレームが入っているそうで、警察やら役所やらが厳しい目をスケーターに向けているそうです。そもそもTMCは5〜11月は21時、12〜4月は19時で閉門されてしまうので、深夜や早朝にスケーターがガラガラやるってことは考えにくいのですが、どうやら数年前に建ったタワマンの住民にクレーマーがいるみたい。
てかちょっと待った! プッシュよりもモノレールの方がうるさいっしょ! しかもTMCスケーターのほうがタワマン住民よりもあの界隈に先にいたし、高い買い物する前にリサーチしてないんかい! なんてツッコミどこもありますが、その声は当然タワマンのハイクオリティで分厚い壁に遮られて届くはずもありません。もしかすると病気で神経が過敏になっているとか、スケートに出会えず人生を悔いて足を引っ張ろうとしているのか、そのあたりは不明ですが、これ以上クレーマーと軋轢を生むのは得策とは思えないので、ここはひとつスケーター側がジェントルな対応をとり、駅からTMCまでの道のりはなるべく歩いて行くってのはどうでしょうか。
もちろんスケボー原理主義者を語る自分から「プッシュするな」とは口が裂けても言えないし、「F$#K クレーマー」なんて人もいるかとは思いますが、先人たちの築いたレガシーを継承していくため、数少ない都心のスポットで引き続きエンジョイしていくためにも。てかソフトウィールだったらいいんじゃない?
–KE
タワマン住民Y曰く、プッシュの音は聞こえないけどモノレールの音は聞こえるとのこと。