「マニュアルを制する者はスケートを制す!」とは地元のパイセンスケーターの弁。精密なボードコントロールを求められるという意味では一理あるなと。古くから存在したマニュアル(もともとウィーリーと呼ばれていた)だけど、映像として最初にインパクトを残したのはWorld Industries『Rubbish Heap』(’89)のマイク・ヴァレリーだと記憶しております。マニュアルからのワンフット抜き、ロングノーズマニーと新手のマニーを披露したかと思えば、エンダーはまさかの超ロングマニーという斬新なビデオパートでした(ちなみにスパイク・ジョーンズ作)。いまとなってはテクスケーターの戦闘能力を測る上での分かりやすい指針となり、信じられないヴァリエーションが連日編み出されているけど、自分的にはシンプルなノーズマニーと180からのリアマニュアルが一番かっこいいと思っております(いつのまにかマニュアルからマニーへ進化)。
そんな自分の好みはどうでもいいのだけど、最近はレイシー・ベイカーのマニーの動きに首ったけ。ノーズマニーの耐え具合に加え、女子スケーターらしからぬ(ジェンダー差別じゃないぞ)サグ具合がカッケーす。ちなみにそのパイセンスケーターはマニュアルの使い手にはなったけれども、苦手なRを克服することなく…。
─KE