「オレの見つけたスポットやんじゃねぇ!」 どこで何をやったかの、いわゆるスポット論争についての防衛策。一昔前は発信できるメディアが限られていたのですべてとはいかないにせよ比較的都内でメイクされたビッグトリックの情報(サイズというよりかは難易度)はどこかしらから耳に入ったきたものだけど、スケーターとカメラ小僧の増加により、もはやどこで誰が何をやったかを把握するのは至難の業(てか無理)。
スケーター間での紳士協定というか、同じスポットで同じトリック(ABD)というのはできるだけ避けたいが、同時期にやっていたりライダーの知名度で広がり方も異なったりするから難しい。特にビデオを出すのに4、5年もかかっているビッグプロジェクト(期間的に)であれば、その間に誰かしらが何かやっていても不思議ではない。東京に至っては訪日外タレも撮影隊の数も多いし、なんといってもセキュリティレベルはSECOMなので比較的攻めやすいスポットはかぶりやすい。
そんな中、レイリー村岡氏しか攻略できていないという難攻不落のスポットがかの有名な“お椀”。都心のど真ん中にあるにも関わらず、誰も手をつけられないいわくつきの物件。自分の知る限りここで5、6個のトリックを村岡氏が単独メイク。対する日本中の猛者がゼロ。果たしてこのスポットを攻略できる日本人スケーターが現れるのか、それとも村岡パイセンの専売特許としてスポットの役目を終えるのか…。
誰々にやられちゃう心配をするよりも(そもそもスポットは誰のモノでもないが)、誰もやれないスポットを攻略する村岡流が最も有効な防衛手段かもね。「セコム、してますか?」
─KE