PURPLE


 
 Converse CONS初のフルレングス『Purple』のリリースが最近の個人的なビッグニュース。45分というそこそこ長い尺にも関わらず、チーム構成が多様なためかまったく飽きることなく全編通して楽しめる作品。
 ボビー・デカイザーのようなテクニカルマスター。セージ・エルセッサーやショーン・パブロ、イーライ・リードといったファッションアイコン。アヴァンギャルドなアプローチで注目を集めるケヴィン・ロドリゲス。アーロン・ヘリントン、ブライアン・デラトーレ、ジェイク・ジョンソン、アル・デイビス、ルイ・ロペスといったスケートラット。そして、ジェイソン・ジェシーのようなOG。BGMのジャンルも統一されていないにも関わらず、シームレスにそれぞれのパートが一体になっている。そんな印象を受ける秀作です。
 本作のディレクターを務めたのはフランス・ボルドー出身のフィルマー、ベン・シャドゥルヌ。このモダンテクノロジーの時代に敢えてタイプライターで打った文字を随所に採用するところに、’94年リリースの名作『A Visual Sound』へのオマージュを感じます。ちなみにイントロに映し出されるタイプライターで打った文字は、作家ジェイムズ・パタースンが綴った「紫」を形容する一節。とりあえず、センスが良すぎ。
 そして、この日本でもConverse Skateboardingなるスケートプログラムが近いうちに始動するという噂。『Purple』のリリース、そして国内のプログラムのローンチで勢いづくConverseの動向から目が離せません。

–MK

 

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