「学校の授業なんて必要ねぇー。早く学校を卒業して社会に出て自分のやりたい仕事をして才能を開花させて成功したいぜ!」 なんて思っていた時期が自分にもありました。高校・大学を卒業し、なんとなくなった雑誌の編集者。その仕事で得たノウハウやコネクションがいまにつながっていて、こうしてみなさんの前に駄文を披露させていただくことになっております。ちなみに高校は普通科で、大学は考古学部の卒。大学で習った授業がいまに生きているかと言えば答えはノー。ただ、大学のときに就いたスポーツ新聞社での仕事がいまにつながっていると考えると、自分にとって大学というのはそれほど無意味なものではなかったような気がします…。とまあ私事で恐縮ですが、スーパー駆け足で進学を経たこれまでの経歴を書いてみました。
私立など一部を除くとほぼノーチョイスで進学できた中学までと違って、高校進学というのは人生の中での大いなる選択のはじまりではないでしょうか? 進学校や底辺校、普通科に工業科や商業科など、さまざまな選択肢の中から自分の学力や方向性にあった学校をチョイスすることになるのですが、2017年4月に新しい高校の選択肢が増えることになりました。その名も「バンタンデザイン研究所 高等部 スケートボード&デザイン専攻」。スケートボードやデザインを通して、国際社会で活躍する感性とスキルを培いながら、クリエイティブな分野に展開していけるような人材を育成するという日本初の“スケートボードの高校”。「将来スケートボードやスケートボード関連の仕事がしたい」と夢見る人たちにとって、現時点での最短通路がこちら。現役スケーターでなおかつクリエイターとしても活躍する講師陣によるカリキュラムがスケートシーンの即戦力を育成してくとのことですので、個人的に期待大です。
大学を卒業し巡り巡って現在の職業にたどり着いた自分とは違って、中学生の段階で先を見据えた進学をするという決断は、将来にとってかなりのアドヴァンテージになるのではないでしょうか? スケートボードの高校を卒業した人材が、オリンピックを控えた日本のスケートシーンで活躍することを今から楽しみにしています。
–TM
バンタンデザイン研究所 高等部 スケートボード&デザイン専攻の講師3名をフィーチャーしたミニ動画。
若者たちの将来への葛藤と現実の厳しさをテーマにした『リアリティー・バイツ』の予告編。