DCチーム総出演の“THE DC PROMO”が先日公開されたばかり。まだ観ていないというスケーターはまさかいないとは思いますが、オンラインエディットが毎日のように更新されていく中でも本作は記憶にしっかりと残る素晴らしい内容でした。久しぶりにダニー・ウェイが登場し、ウェス・クレマー&エヴァン・スミスによるWパートは圧巻の一言。ラストパートを飾ったティアゴ・レモスの超人的なポップには度肝を抜かれました。しかし、個人的にこの作品の中で一番グッと来たのは、T-Funkことトリスタン・ファンクハウザーのオープニングパート。
スポットを射るような鋭い眼光、イケイケなアティチュード、ハイスピードで爽快なスケーティング、一見キッズのような小柄な体格(現在20歳)にも関わらず繰り出すビッグトリックの数々。そして何よりも、王道とユニークネスを兼ね備えた独特なトリックセレクション。ボディバリアルやフットプラントを披露したかと思いきや、どでかいテクニカルトリックでも魅せる。ウォーリーのヴァリエーションには思わず感嘆の声が漏れてしまいます。
そんなT-Funkも先日Bakerからプロに昇格したばかり。完璧なタイミングでのプロ昇格になったと言えるでしょう。ちなみにT-Funkのお気に入りスケーターはジョン・カーディエルやクイム・カルドナとのこと。彼らから継承したパワーとクリエイティビティを、“THE DC PROMO”とそのRAWヴァージョンを通して心ゆくまでご堪能ください。こんなに気持ちいいパートは久しぶりです。
–MK