Interview by VHSMAG, Photos by BLABAC PHOTO courtesy of DC, Special thanks: DC Japan
VHSMAG(以下V): DCからリリースされたシグネチャーシューズ第2弾を記念しWES WE CANというユニークなキャンペーンを打ち出していますが、これはどのように実現したのですか?
ウェス・クレマー(以下W): DCのクリエイティブ部署と一緒に軽くブレインストーミングして実現した。最初のシグネチャーシューズをリリースしたときも軽いキャンペーンがあった。今回はそのスピンオフって感じだね。
V: ではまず、WES WE CANの最初のCMから話を聞かせてください。
W: DCのクリエイティブ部署とミーティングをして、ちょうど大統領選挙があるからそれをモチーフにしようということになった。オレみたいなダメ野郎が政治を語ればウケると思ったんだ。撮影も最高だった。安いビールをかっ喰らいながらスーツを着るなんてなかなかないからね。
WES WE CANキャンペーンのキックオフCM。
V: 何か撮影秘話はありますか?
W: 自家用ジェットに初めて乗ったことかな。滑走路で撮影していると、ちょうどコービー・ブライアントが練習に向かうためにヘリコプターに乗り込むのを目撃したんだ。マジで金を持っているヤツは違うね。
V: 誰でも大統領に立候補できるとすれば、どのスケーターに投票しますか?
W: パット・ダフィだね。ヤツはスケーターの本質を体現している。ヤツこそ真のスケーターのあるべき姿だ。ダフィのやることはすべて人民のためだ!
V: キャンペーンCMの第2弾はキックボードを題材にして、キックボーダーのキッズたちから批判的な意見が多数挙がっていましたよね(笑)。その批判に対する個人的な意見とDCの反応について教えてください。
W: キックボードのコミュニティからあれほどの注目を浴びたのはおもしろかった。完全に批判的だったから。ジョークがまったく通じないんだよね。あれほどの批判が挙がったのにも関わらず、ありがたいことにDCは全然動じていなかった。ただ、キックボードの伝染病がこんなに酷いという事実に驚いていたようだった。
キックボードをテーマにしたCM第2弾。「我々はキックボーダーたちに宣戦布告する。まずはスケートパークからキックボーダーを排除し、すべてのキックボードをスケートボードに変えるのだ」 WES WE CAN !
V: ではTHE WES KREMER 2のデザインと機能性について聞かせてください。
W: 楽しい時間を過ごせるようにデザインされていて、心地良くスケートできるような機能性を備えている。
V: シューズが完成するまでのプロセスで心がけたことはありますか?
W: すべては人民のために!
V: シューズが完成したときの率直な感想は?
W: このような機会を与えてくれたDCには感謝の気持ちしかない。信じられないくらいだ。
V: この先、DCで予定されているプロジェクトはありますか?
W: しっかりと楽しみながら、スケートを世界中に広め続ける。これからも変わらず人民に還元していくだけだ。
V: ではDC以外で予定されていることはありますか?
W: SK8MAFIAのビデオがリリース予定。みんなに宣伝してくれよな!
V: すでに2014年にスケーター・オブ・ザ・イヤーを獲得していますが、これからのスケートの目標は何ですか?
W: 世界を旅して、スケートを人民の手に戻すこと。アスリートではなく、新たな世代のスケーターを育てること。
V: では最後に日本のスケーターにメッセージを。
W: スケートの火を絶やさないように。一生スケートし続けろ! ホーミーを大切にしてストレスを溜めずに楽しみ続けろ。乾杯!
石油危機をテーマにしたCM第3弾。「石油は車ではなく、ベアリングに使用する。ドライブではなくスケートをするのだ」 WES WE CAN !
壁をテーマにしたCM第4弾。「アメリカの国境沿いに巨大な壁を建設すると言う候補者がいる。もしそれを実現しなければならないとすれば、トランジションをつけたいと思う」 WES WE CAN !
バンク(※銀行という意味もある)をテーマにしたCM第5弾。「巨大なバンクの規制を行うことを約束する」 WES WE CAN !
東京都出身、カリフォルニア州サンディエゴ在住。力の抜けた軽やかなスケートスタイルを誇るオールラウンダー。2014年度のスケーター・オブ・ザ・イヤーにも輝いている。
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