「ファイトー! イッパーツ!」。急な崖を登り苦境に立たされつつもこの合言葉で乗り切るという、毎度お馴染みのリポビタンDの広告ですが最近はあまり見なくなったものです。自分ら世代とかだと百発百中でみんな知っているこのCM、いまの若者たちはご存知でしょうか? なんでもリポビタンDは発売以降栄養ドリンク市場の半分を占めるほどの大ヒット商品となったそうですが、2000年代以降は売り上げが落ちてしまい、このキャッチフレーズも見直しを余儀なくされたんだとか。リポビタンDをはじめ、瓶入りの栄養ドリンクは日ごろ頑張る大人達を元気づけるモノでありましたが、今や「オジサン臭い」というイメージまで付き始め、企業はその払拭や新たなドリンク開発に躍起なのだそう。差し入れで貰ったりすると嬉しいことに間違いないですが、オジサン臭いと言われれば…た、確かにそんな気もしないでもないなぁ(笑)。
今や栄養ドリンクに代わって人気なのはエナジードリンク。Red Bull、Monsterなどのエナジードリンクと呼ばれる飲料が2000年代より台頭してきました。エクストリームシーンを中心に比較的新しいムーブメントを広くバックアップ。そんなイメージもウケて若い世代を中心に人気の獲得に成功しています。スケートシーンにおいては世界各地でコンテストを開催、スケーターが活躍できる場を提供しています。またエナジードリンクメーカーからスポンサーを受けるスケーターの活躍からも目が離せません。コンテストの映像などでそれらメーカーのウェアをまとったライダーが活躍している姿も近年多く見られますね。
実は僕もエナジードリンクの愛好家だったりします。新種のエナジードリンクを見つけるとついつい買ってしまいます。海外に行った際の楽しみのひとつとしてエナジードリンクの飲み比べも積極的に開催。日本のコンビニで買えるのは5〜6種類といったところですが、海外のスーパーには日本にはないメーカーやテイストがズラリと並びます。定番の銘柄はもちろん、スーパーごとに違うセレクトの銘柄まで発見することができ、数週間滞在するぐらいでは毎日違うのを飲んでもすべてを網羅するのは不可能に近いでしょう。1Lサイズのビッグシットからあのスーパーマリオやスターバックスの名前を冠したエナジードリンクまであったりと、見ているだけで楽しいってもんです。ぶっちゃけ主なエナジー成分であるアルギニンてのはエナジードリンクより高野豆腐を食べる方が摂取できるようですが、気合の入ったスケートをしたい時、ここぞと言う場でキメたい時なんかはやっぱりエナジードリンクで気持ちアゲて行くっしょ(笑)。
ここだけの秘密ですが、神奈川の大学に通う僕の妹も街中やイベント会場で翼を授けるアルバイトをしています。聞くところによると待遇もグッド、これまで経験してきたバイトの中で一番楽しいとのこと。時たまフリーでゲットできるそんなエナジードリンク、翼を授けてくれるネーチャンたちはいつもイキイキして話し上手だとは以前から思ってましたが、それはきっと仕事の楽しさからきているんでしょうね。おっといけない、そろそろスケートに行く時間だ。その前に1本いっとこうか、プシュッ。
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)