先週末は渋谷のMortarにてお披露目となったappleの新作の試写会に行きました。appleの名の下に結束した、勢いある若手スケーターたちの4日間の名古屋ツアーを記録したもの。いざ上映も近くなってくると会場には彼らと年の近い若いスケーターはもちろん、アラフォー・アラフィフのスケーターの姿も少なからず見られ、その注目度の高さを伺い知ることができます。集団ながらわずか4日間で8分強のフッテージを残せる生産能力、加えて使用機材が編集を含めiPhoneとDeath Lensのみという新世代の彼ららしい、できる限りを尽くしたであろう映像はスケートのRAWな部分を映し出しているよう。またツアー先のローカルをも巻き込み勢力をジワジワと拡大しパワーアップしていく彼らは間違いなく新世代のインフルエンサー。聞くところによると次はあの街、そしてその次は…と今後も積極的に動いていくとのこと。「あぁなんて楽しそうなんだ、自分もこんな青春時代を送ることができてたらなぁ…」としみじみ思うのです。
しかし他人を羨んでばかりでは何も始まらない。自分には自分の思い出に残る10代の頃があったじゃないか! 沖縄という島で育った僕らはバスで遠出したり、時には数時間プッシュして滑りに行くこともありました。自分の住むエリア近辺に潜むスポットの多くを仲間たちと開拓しに行きカメラを回したりしたものです。高校に上がってからはかねてより『ing…』というローカルビデオを作っていた先輩から「パート撮ろう」と誘ってもらい、スーパーレジェンド才 哲治を筆頭に自分、砂川元気、新城 透、宮里友晴という同い年4人のパートを撮るべく軽ワゴンでスポットを転々としました。みんな現在もスケートをしまくっているし、今でも最高のライバル・最高の仲間なんです。スケートに明け暮れたことくらいしか自慢することのない僕の10代ではありますが、これも悪くないですよねぇ? そんな中高生の頃の映像を大人になってから地元の仲間と飲みつつ観る機会があったんですが、「格好ダセーw」だの「こんな靴履いてたー」、「こんなコトやってたー!!!」なんて笑いとともに当時の思い出を語り合い「たとえ1本100円の発泡酒だろうがそんな仲間と飲むお酒が間違いなく一番ウメェ!」との結論に達しました。もちろん、法律上お酒の飲めない10代のキッズたちは5年後10年後にそんな機会があるといいですね!
なんてことを思いながら試写会会場を後にした僕。そのまま帰るのにはまだ早すぎる時間帯ということで、新世代のインフルエンサーたるappleの何名かとともに寒空の下ファミマなう。確かにその日は寒かったのだが、何を間違ったのでしょう…翌日より僕は見事にインフルエンサーならぬインフルエンザ。みなさま、くれぐれも体調にはお気をつけください。〜っクシュン!
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)