平成が終わり、令和が始まった2019年。例年に増していろいろありました。個人的に見逃せない2019ネタは、リドリー・スコット監督が40年近く前に描いたサイバーパンク映画の金字塔『ブレードランナー』の年代設定が2019年だったこと。子供心に、2019年ってこんな感じになるんだ(ワクワク)と胸が踊るマハラジャだったことを昨日のことのように覚えています。特筆すべきは、レプリカントを演じたルトガー・ハウワーが奇しくも2019年に亡くなったこと。これは単なる偶然とは思えない…。続編の『ブレードランナー2049』に関しては、ノーコメントでお願いします(笑)。
前置きはさておき、今年もVHSMAGで素晴らしいビデオパートの数々が発表されました。甲乙つけがたいグレート歌舞伎町パートを身を削って作ったスケーターとフィルマー、活動をサポートする仲間やスポンサーやファミリーにこの場を借りて「トュリマカシ〜」。今年に限ったことではないけれど、フルパートは格別。観るものにインスピレーションを与えるアートピースでありながら、個々のアイデンティティを凝縮させた世界へ通じるパスポート。ファッショニスタになりたければブランド品で身を固めてビッグネームに媚びればいいし、数字だけを追うならYouTuberになればいい。表現方法もアプローチの仕方も自由。不明瞭なシステムの中でひとつ確かなのは、VHSMAGは “スケートボーダー” を応援していくってこと。これまでも、これからも。
─KE