先日'90年代初期のスケートビデオを見返していました。当時はWorld Industries系ブランドの人気が絶頂ということで鑑賞したのは同ブランドやPlan Bの名作。トリックの進化だけでなくトレンドの変化が目まぐるしかった時代なので、スケートだけでなくファッションなど見どころがいろいろあって面白い。中でもスケーターの足元で輝くシューズを確認するのが懐かしくも興味深かった。
今日のようにスケシュー戦国時代ではなかった'90年代初め。その時代にスケシューとして存在していたのは主にVans、Airwalkやetniesくらいでしょうか。それ以外だと大手スポーツブランドのそれを履いていました。というのもその頃はスケシューではないスニーカーを敢えてスケートで履くのがクールとされていたように感じます。そして当時のスケートビデオに頻繁に登場したキックスのひとつがPUMAのSUEDE。
このキックス、もとは'60年代にリリースされたプロバスケ選手であるウォルト・クライド・フレイジャーのプロモデルCLYDEの進化版とのこと。その後、NYCのブレイクダンサーたちがロックし始めストリートシーンに浸透していったようです。その余波はもちろんスケートコミュニティにも波及し、Hip-Hopの影響もあり多くのスケーターがPUMAを着用するように。カリーム・キャンベル、リック・ハワード、マイク・キャロルなどなど。ストリートスケートを語る上で欠かせない、無条件でリスペクトを集めるスケーター陣がPUMA SUEDEを愛用していました。
ひと通り当時の作品をチェックして、さらにYouTubeで昔のビデオをいろいろディグったところ、なんとPUMAに特化した'90年代初めのDIYクリップ集を発見。現在は日本でPUMAのスケートプログラムが始動していますが、これこそがそのルーツ。ということで、PUMA Skateboardingのスタート地点を2分弱の映像でどうぞ!
—MK