先日公開されたボビー・プーリオの『Static 2』のリミックス集。これは個人的に嬉しいニュースでした。というのも、本作はプーリオ本人のYouTubeアカウントから公開されたものであり、“V5”以来、実に6年ぶりの投稿。
このリミックスは本来10年ほど前に制作が予定されていたあるプロジェクトに収録される予定だったもの。タイトルは『Bobby Puleo's Greatest Misses』。『INFMS』や『La Luz』の未使用フッテージ、IPathのプロモビデオのパートのオリジナルエディット、『Moving in Traffic』と『Static 2』のリミックスなどを収録したDVDがブックレットとともにリリースされるはずでした。
しかし資金不足に加え、テクノロジーの急激な進化によってこのプロジェクトは頓挫。本人いわく、スローアウェイフッテージが価値あるコンテンツとなり、インスタグラムの出現によってDVDの価値がなくなった時代にこのプロジェクトをリリースする意味がなくなったとのこと。つまり時代の流れでこのプロジェクトは白紙に。ということは今回の『Static 2』のリミックスに続き、プーリオがこれまで温めてきた映像作品のオンライン公開が控えているかもしれません。
ここ最近、さまざまな場所でプーリオの姿を観るようになりました。Nine Clubに登場したり、Vans Parkでコンテストを観戦したり、アリゾナ州のSkaterconに出没したり。なんでもキース・ハフナゲルがMetropolitan絡みでプーリオをカリフォルニアに呼び寄せたことをきっかけに、長年引きこもっていたNYを一時的に離れてさまざまなメディアにフックアップされた模様。
スケートコミュニティでひねくれ者と名高い男の再始動。またいろいろとプーリオによる面白いニュースが増えそうです。やはりスケートシーンたるもの、この人のような変わり者が活躍できる場所じゃなくちゃ。
--MK