DGKの最新作『AMEN』が公開されたばかり。同作のラストを締めくくるボストンの雄、ブライアン・リードの一問一答。
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VHSMAG(以下V): 『Amen』の公開おめでとうございます。最新作が完成した今の心境は?
ブライアン・リード(以下B): 毎回プロジェクトが完了するのはうれしいけど、完全に満足することはない。無事に公開できてみんなが楽しんでくれているのはうれしいけどね。
V: 『Zeitgeist』が公開されたのがちょうど1年前。今回の撮影期間は?
B: 今回の『Amen』は4〜5ヵ月。
V: 前作『Zeitgeist』のパートと比べて違うところは?
B: 前回よりもフリップトリックを増やそうとしたけど、特に計画的に何かを変えようとはしなかった。普段通りのスケートかな。
V: パートに取り組む際に心がけることは?
B: まず現在にたどり着くまでの道のりを忘れないこと。そしてできれば進化し続けること。
V: ブライアンにとって最高のビデオパートは?
B: 最高のパートをひとつに絞るのは難しいけど、現段階で選ぶとしたら“Vicious Cycle”のゼレッド・バセット。
V: では理想のビデオパートは?
B: 何か新しいことにトライしたいと思わせてくれるパート。
V: 今回の『Amen』で組んだフィルマーは?
B: ティム・サヴェージがほとんどのクリップを撮影してくれた。普段から一緒に動いているからやりやすい。バルセロナのクリップはブラッド・ロサドが撮ってくれた。最高にクールなフィルマー。このふたりとの撮影はいつも楽しい。NYのクリップはJP・ブレアでヤツも最高。みんなとセッションできてマジでラッキーだと思う。
V: 複数のフィルマーと撮影してどうだった?
B: クリップに整合性が取れるようちゃんとコミュニケーションがあれば問題ないね。
V: 今回のパートの完成までのプロセスはどんな感じだった?
B: 今回はバルセロナに1回行っただけ。後はティムやウィル・マッツァーリ、そしてパープ、ベニー、T・クラークらボストンの仲間たちといつものスポットに行った感じ。普段は週に数回リンクアップしている。
V: スケートを始めるのに理想的な時間帯は?
B: みんなとリンクアップするために自分がどれくらいの距離を運転しなければならないかによって変わるね。
V: スケートしていないときは何をしている?
B: 料理。特にグリル料理が好きだね。後はビーチに行ったり、バスケをしたり、ビデオゲームをしたり。
V: ツアー先での撮影と比べて、地元での撮影はどうだった?
B: 特に変わらないけど、ツアー先での撮影は確実にトリックを仕留めないと。金がかかっているから。
V: DGKクルーとのバルセロナツアーはどうだった?
B: クルーはソリッドだったし、MACBAのすぐそばにステイしたから。これ以上は望めない。
V: 旅の終盤、バルセロナに戻る列車の中がヤバかったんだよね?
B: これまでで最もクレイジーな体験だった。よく「すし詰め」って言うけどまさにそんな感じ。大袈裟じゃなく缶に詰められたイワシ状態。肩と肩がぶつかり合う状態で2時間半。
V: バルセロナで最高だった瞬間は?
B: 多すぎて難しいね。マジでツアー中ずっと最高な瞬間ばかりだった。
V: 『Amen』のパートで撮れてブチ上がったトリックは?
B: 曲が始まる最初のトリック。ボストンでのあのキックフリップは気持ち良かった。
V: ラストトリックに関しては?
B: あれは偶然撮れたクリップだった。バルセロナツアーの初日の最初のスポットでみんなクリップが撮れたんだ。楽しいセッションだった。
V: ではなかなかメイクできなくて大変だったトリックは?
B: スイッチフロントフリップからのクルックは時間がかかった。今回初めてメイクできたトリックだった。
V: ではどうしても撮れなかったトリックは?
B: まあ、いくつかあるけど。次は撮りたいね。
V: 『Amen』でお気に入りのパートは?
B: コリン・スリューとニック・ディアスのパートは良かったね。ウィル・マッツァーリもヤバいクリップがあった。
V: BGMは自分でセレクトしたの?
B: 編集を担当したブラッド・ロサドにあの曲か似たような曲を送ったことがあったかもしれないけど、基本的にヤツが選んでくれた。いい感じにハマったと思う。いつも新しい音楽を探しているよ。
V: スケートするときにテンションを上げる曲は?
B: 普段はダウンロードした曲を飽きるまでシャッフルして聴いている感じ。
V: 自分の『Amen』のパートを評価するとしたら何点?
B: 10点満点中6.7かな。
V: 『Amen』が完成したわけだけど、次のプロジェクトは?
B: 次のビデオパートとさらなる写真撮影。
V: バルセロナ以外の最近のツアーは?
B: 先月韓国に行った。これが初めてのアジア。実は今もタイからの帰国便の中でこの文章を書いているんだ。可能な限りずっとこういう活動を続けたい!