30年前にWorld Industriesからリリースされた『Love Child』(’92)は、今なお語り継がれるマスターピース。adidasのGazelleとかShell Toesをスケーターがこぞって履き出したのはこのビデオの影響といっても過言ではないでしょう(自分もそのひとり)。当時最先端だったスティージーなトリックやファッションに相反したオールディーズ(楽曲)を用いたところもネクストレベルShit。まだ観たことないってスケーターは、Tinderの手を休めていますぐYouTube。まだ観たことないって業界関係者は、救いようがないので今すぐとらばーゆ(死語)。
前置きToo Longですが、なにが言いたいかというと、このビデオ(30年前)で輝かしいデビューを飾ってから、四半世紀にも渡りサブキャラを貫き通したダニエルさんがかっこいい。ビッグブランドに所属していたわりに、背丈とは関係なく目立たない存在。デーウォン・ソンの座敷わらしみたいな立ち位置でいたかと思えば、Chocolate立ち上げメンバーとしてシレッと移籍。その後の露出も最小限におさえ(?)気がついたらリタイア。自分の知る限りフルパートは皆無で、一番まとまったフッテージがあったのはおそらくDVSの『Skate More』だったかなと。エコというか、技数も多くないのが技みたいな稀有な存在。Fs 180のレパートリーとインワードヒールだけで20年以上も第一線(?)で活躍したの驚異のサブキャラ。
ということで、VHSMAGよりダニエルさんに初代SOTY(サブキャラ・オブ・ザ・イヤー)を贈らせていただきたい。わかりやすさが求められる時代に、引き続きわかりづらさを追求していきたいと思います。ピースアウト。
─KE