全米5位の急坂として知られるLAのバクスターストリートを初めて制覇したことで知られるNUGE。BOYS OF SUMMERの最新作の撮影で来日したタイミングでキャッチアップ。
—MK
VHSMAG(以下V): 今回はBoys of Summerクルーとの来日だけど調子はどう?
NUGE(以下N): 昨日は8時間くらいみんなとスケートしたかな。そしてRon HermanのUNDER Rでのポップアップもある。いい感じだね。
V: ポップアップではBoys of SummerとDickiesのコラボもお披露目されて、NUGEはモデルとしても起用されていたね。
N: Dickiesはずっと好きで履いているから最高のコラボだよ。パンツとジャケットがリリースされたけど、フィット感も相変わらず素晴らしい。
V: Boys of Summerのコラボにはいつも人の名前がプリントされているよね。
N: ああ、あれは仲間の名前ね。ランダムに仲間の名前を入れてユニークにしているんだ。今回もジャケットにLuli、パンツにA. Rossとプリントされているけど、今みたいに「なぜ?」って気になるだろ? それが目的なんだ。
V: スポンサーに縛られないユルい感じがいいよね。結構前の話になって申し訳ないけど、NUGEといえばバクスターストリートのヒルボムだよね。
N: あれはNeckfaceからの挑戦みたいな感じだったんだ。オレはそもそもやる気なんてなかった。でもある写真展でハメられたんだ。Neckfaceから「あのヒルボムをメイクしたらThrasherの表紙に載せるってマイケル・バーネットが言ってる」って言われて。それはウソだったんだけどね。それでNeckfaceはオレがやるって決めてからバーネットに初めて写真を撮るように言ったんだ。だから結果的にオレもバーネットもハメられた感じ。結局バーネットとヒルボムについて話したのはある夜のパーティ。酔っ払った勢いで次の朝にやることになって。
V: 路面も悪いし地獄のヒルボムだったね。
N: まあ、ヤバかったけど、テクニカルトリックのように難しいわけじゃないから。プッシュもオーリーもしなくていいし(笑)。デッキの上でまっすぐ進めばいいだけ。度胸だけは必要だけどね。坂の途中から様子を見て、その後は1stメイク。
V: ペドロ・デルフィーノがVansの“Road to Nowhere”パートでスイッチでメイクしていたよね。あれはNUGEへのオマージュだって言ってた。
N: 今はバクスターをメイクしたのはオレだけじゃないから。みんなトライしてメイクしてる。誰がメイクしても最高。みんなにあの坂を楽しんでもらいたいね。でもスイッチはヤバかった。
V: ちなみに今回はDickiesのコラボ以外にBurger She WroteとOpen Beerのポップアップも開催されている。このバーガーショップとビールブランドは両方ともNUGEがオーナーなんだよね?
N: そう。Burger She Wroteは3年前くらいに飲食業界に精通している仲間から誘われた感じ。とりあえずバーガーショップをオープンしたら人気になっちゃって。なぜかわからないけど気がつけば人気店になってた。美味いバーガーを作る努力はしたけど、こんな感じで人気になるとは思ってなかった。それでずっとやりたかったビールブランドにも着手したわけ。元Thrasherスタッフで今はNew Belgiumのマーケティングをやってるヤツがいるんだけど、「難しいからやめとけ」ってずっと言われ続けて。何度も議論を重ねて2年の準備期間を経て昨年末にやっとスタートした感じ。軽めのラガーだから12パックを飲んでもキックフリップができる(笑)。
V: いいね(笑)。ちなみにBoys of Summerの新作ビデオはいつリリース予定?
N: まったくわからないね。旅を続けて、クリップを撮って、完成したら試写会があって公開って感じ。Boys of Summerを仕切ってるジェフ・カッターは何も教えてくれないから。もしかしてオレだけ教えてもらってないのかもしれないけど。忘れた頃に公開されるんじゃない?(笑)
※Boys of Summer・Open Beer・Burger She Wroteのポップアップの詳細は以下よりチェック。
www.vhsmag.com/info/boys-of-summer-open-beer-burger-she-wrote-pop-up-store/
Don Nguyen_@nuge666
Photos_@tanidataiyo