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足元の3本線
──DRAKE JONES

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 久しぶりにReal『Non-Fiction』(1997年)を見返してみたらドレイク・ジョーンズのパートが渋すぎる。この人は'90年代にThink→Experience→Real→23という流れでキャリアを重ねたサンフランシスコのスケーター。脱力系のスケーティングでフリップトリックのスタイルが抜群。なかでもトレフリップの切れ味がピカイチ。
 ドレイクといえばadidasのブラックアッパーにホワイトラインのSuperstar。当時は『Non-Fiction』のドレイクがきっかけでこのカラーのSuperstarの人気が急上昇したと記憶しています。2015年にはadidas SkateboardingがRespect Your Rootsと題したトリビュートシリーズで彼のカラーウェイをリリースしたほど。でも『Non-Fiction』のパートを見返すと、彼がSuperstarを履いているのはわずか4カットだけ。それだけでも破壊力がハンパなかったということか(あるいは411VMとかでも履きまくっていた?)。
 ちなみにドレイクは仲間との人間関係、ドリームカンパニー(Blind)に入れなかったこと、完璧主義であるため当時のさまざまなことに我慢できなかったこと、父親の他界などが原因で23時代(1998年頃?)に現役を退くことに。それからは本気でビリヤード選手としてのキャリアを歩み始めるもギャンブルに溺れる形で離脱。そして仲間に打ちっ放しに連れられたことがきっかけでゴルフの虜に。プロゴルファーになる夢は叶わなかったものの、2009年にはプロのキャディとなり、同年に世界のトップゴルファーが集うPGAツアーに参加しています。
 ドレイクのキャリアをおさらいしてみると、脚光を浴びた期間は『Spitfire』(1993年)からと考えるとおそらくたった5年ほど。わずかな露出でも足元のSuperstar同様に彼のスケーティングが今でも脳裏に焼き付いています。キャリアとしては短命でしたが、残された映像は極上モノばかり。これを機に、ドレイクの『Non-Fiction』と『Spitfire』のパートをどうぞ。

—MK

 


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