「不安定なところでどれだけ安定(コントロール)させられるかが、スケートボードだ」とは、数年前に他界した日本スケート界のゴッドファーザーの弁。スケートボードを表現する上でこれ以上的を射たクールな言葉を知らない。そう、自分なりの解釈をするならば、どれだけ街のテラインとコミットできるかということ。マックス・パーマー、T・ファンク、ダスティン・ヘンリーなんかはその最たるものでして、日頃から公開される動画から目が離せません。
そしてもっぱらのマイブームは、イーサン・ロイ。チリ毛ラスタファーライな雰囲気を醸し出すスケートラット。先月撮影でLAを訪れた際、現地のフォトグラファーにスポットに連れていってもらうと「ここはイーサン・ロイが●●をメイクしている」とかで、あちこちスポットが処刑されているではありませんか。しかもほぼほぼ更新不可能な地獄トリック…。な、なんだこいつは!? って少し調べたところ、な、なんと、イーサンはデイビッド(ロイ)の弟ではありませんか!! あのスピードとスタイルにユニークな着眼点をマッシュアップさせた、言うならばデイビッド・ロイの進化版(ごめんよ、兄者)。
日本にも本郷兄弟、池田兄弟、渡辺兄弟、佐々木兄弟、立花兄弟(キャプテン翼!)など、ネクストレベルシットの兄弟スケーターがおりますが、スケートの本場にもとんでもない兄弟がいます。念のため付け加えておきますが、'90年代に活躍したイーサンとジェリー(ファウラー)は兄弟でもなんでもない赤の他人ですのでお間違いのないように頼むぜ、ブラザー。
─KE