どうも、大島小松川公園スケートボード愛好会兼スケートボードの写真を撮ったりする種田です。大島小松川公園にあるSSPは長年続いた僕のローカルスポットだったのですが、3年ほど前にスケボー禁止になりました。ずっとグレーゾーンな扱いだったのですが、コロナ禍でのスケボーブームのあおりもあり苦情が増えて厳しく取り締まられることになりました。ずっと公園とやり取りをしていた私達愛好会にも「完全に滑らないように」という話に。東京都にも話し合いを求めましたが埒が明かず、オリンピック直前に陳情書を提出しました。
知っている人もいると思いますが、SSPローカルには世界の堀米雄斗もいます。なのでユウトにも陳情書に名前を連ねて貰って提出しました。ユウトが金メダルを獲得したおかげもあってか、陳情は条件付き採択となり、私達愛好会と公園管理会社、東京都の3者で話し合いを進めました。話し合いはかなり長引いたのですがなんとかまとまり、「まずは地域住民や公園利用者へスケートボードの理解を得られるように活動をしていきましょう」ということで、4月29日に初心者向けスケボー体験会を開くことになりました。完全に禁止の状況から3年を経て、小さな一歩を踏み出せることができました。これは自分たちだけではなくたくさんの人たちのおかげです。禁止になってどう動けば分からない状況の中で、たくさんの方々のアドバイスや応援が活動の励みになりました。
全国各地でスケートパークも増えて来ましたが、まだまだローカルスポットを愛している人は多くいると思います。スケートパークが増えるのは良いことだし、これからもどんどん増えて貰いたいと思いますが、個人的には柵の中で隔離されるんじゃなくて、もっと街や公園など自然な形で日常にスケートボードが存在するようになってくれたらいいなって思っています。
今それに一番近い形なのが、各地にあるローカルスポットなんじゃないかなって思ったりしています。わけの分からない輩が登場したり、遊んでる最中のボックスにおばちゃんがいきなり座たっり、そんな外界との繋がりがあるのがローカルスポットのいいところで、スケートボードに限らずいろんな経験が出来る場所だと思います。
私たちにはたまたまユウトがいたことだったり、都立公園内だったので話し合いをする相手がいたりとラッキーだったと思いますが、全国各地に厳しい状況におかれたローカルスポットはたくさんあると思います。これから先、全国のローカルスポットが残っていくためには、何かしらの活動が必要になってくると思います。もし何か活動したいけど分からないとか、活動してるけどもっと情報が欲しいとかあれば、私達の経験を共有することも出来ますので、何かあれば連絡を貰えたらと思います。
ローカルスポットが消えていく悲しい話を増やさぬように、各地のみんなで知識と経験を共有して頑張っていければ嬉しいですね!
─種田智典
※大島小松川公園はSSPスケボー体験会以外のスケートボードの利用は禁止となっております。