今年は訃報が多すぎる。3月にはThrasher編集長ジェイク・フェルプス、4月にはパブロ・ラミレズ、5月にはベン・レイマース。そしてゲイブリエル・ロドリゲス。
'89年の『Ban This』でPowell Peralta注目の若手としてデビュー。ストリートをさらに進化させる次世代のトレンドセッターとしてフィーチャーされ、パウロ・ディアズ、ルディ・ジョンソン、ガイ・マリアーノとともに地元LAのストリートを縦横無尽に駆け抜ける。これは重要な歴史的セグメントとされ、のちにドキュメンタリー映画『The L.A. Boys』が制作されたほど。その後は101への移籍を経てChocolateの一員に。同ブランドのデビュー作『Las Nueve Vidas De Paco』ではラストパートを飾り、LA特有のピクニックテーブルをスタイリッシュにチャージ。時代の先を行くトリックセレクションでリスペクトをほしいままに。現代のストリートスケートの形成に尽力したひとり。
そんなゲイブリエル・ロドリゲスが8月9日に他界。原因は大腸ガン、享年46歳。このような悲しいニュースにはうんざりですが、'90年代に多くのスケーターに影響を与えた彼の功績を振り返りつつ、故人にリスペクトを。
--MK