昨年11月フランスから便りが届きました。「スケートショップをテーマにしたドキュメンタリー作品を制作中。VHSMAGが行ったジェームス・ジャービスとHaroshiとの対談からジャービスの映像を数秒拝借できないか?」と。そうして年明けに送られてきた完成品がこちら。アーティストのルーカス・ビューフォートが2022年に手掛けた作品集『HEART』のドキュメンタリー。世界中のスケートショップを網羅した特大豪華本が映像作品に昇華したというわけ。
今回本作がフィーチャーしたショップはSlam City(ロンドン)、Welcome(マドリード)、Nine One One(ブルージュ)、Civilist(ベルリン)、Nozbone(パリ)というヨーロッパの5軒。各ショップの関係者がその歴史やシーンについて語っています。「我々は商品を売っているだけではない。思い出やライフスタイルを提案しているんだ」というNine One Oneの共同オーナーの言葉が個人的に印象的。
『HEART』を手掛けたルーカスは本の制作だけでなく、取材したショップを実際に回って個展も行っています。その一環として昨年来日したタイミングで行ったインタビュー記事(www.vhsmag.com/life-hack/heart-lucas-beaufort)も改めてチェック。なにはともあれ、彼は本、個展、映像を通してスケートショップの重要性を伝えています。オンラインショッピングはたしかに便利ですが、同時にフィジカルなスケートショップの価値も見直したい。日本語字幕はありませんが、そんなことを感じさせてくれるドキュメンタリーです。
ちなみに今回は『HEART』のパート01ということで、続編も楽しみ。ということで、SUPPORT YOUR LOCAL SKATE SHOP!!
--MK