良質なパート発見。ここ最近で一番グッときたのがアーロン・ヘリントンの“Homeward Bound”。PolarやConsのアダルト担当として活躍するヘリントン氏が、地元に戻り撮り下ろしたソロパート。生粋のニューヨーカーでないことは知っていたのですが、ポートランド(オレゴン)出身と聞いて納得。サイラス・バクスターニールやタイラー・ブレッドソーらと同じ匂いがするというか、オレゴンスケーター特有の雰囲気を醸し出しています(行ったことないけど)。ホームタウンでのパートだからというわけではないかもしれませんが、肩肘張っていない滑りっぷり、持ち味であるシンプルなトリックと癖のあるスポットでのコンバインが秀逸。コンセプトを立てて地元でパートを作り上げるなんてアダルトスケーターの鑑。しかも楽曲はポートランドで結成されたオルタナバンドThe Wipersの“Wait a Minute”。英語の堪能な人は歌詞にも注目していただきたい。自分らしさを押し殺して世間に迎合していく者への魂の叫び…。「Wait a Minute (ちょ待てよ!)」キムタク風。
─KE