'80年代にパンクで破天荒なスタイルで主にSanta Cruz所属のバートスケーターとして活躍した“グロスマン”ことジェフ・グロッソ。若いスケーターにはあまり馴染みがないかもしれませんが、現在はAntiheroの一員として活動するレジェンド的存在。しっかりと長くストールするサッドプラントがトレードマークで、ローストビーフというコミカルでダサすぎるグラブを編み出したことでも知られています。
そんなグロッソ、実は若い頃は酒とドラッグに溺れて破滅的などん底生活を送っていたことも。重度のアルコール依存症で、覚せい剤やヘロインまで手を出すも、ドラッグに対する馬並みの耐性があったためスケートは調子良かったとか。ただNine Clubによると、オーバードーズ(ドラッグの過剰摂取)で死にかけたことも。オーバードーズをした人を蘇生させるには生殖器や肛門に氷を当てて刺激を与えるというのが通説だそうですが、グロッソの場合は氷がなかったため凍ったブリトーを肛門に突っ込まれたそう。それでも生き返らなかったため救急隊員によって蘇生され、現場でドラッグについて尋問されているときにブリトーが肛門から床に落ちて警官と一緒にパニックになったという逸話も。
と、そんな破天荒な生活を送ってきたグロッソも今はアルコールも薬物も絶ってスケートライフを謳歌。自身がホストを務めるVansのシリーズ企画“Loveletters to Skateboarding”では、マニアックなスケートの歴史やコミュニティに存在する暗黙のルールなどを後世に伝えるという活動も。「フロントグラブをする際にはしっかりとタックニーしろ」というのがグロッソが掲げる一番有名なルール。
ということで、良くも悪くもレジェンダリーなグロッソのスケーティングを今一度チェック。アメリカの巨大なブリトーが肛門にはまるほど恵まれた体格で繰り出すバートトリックの数々に震えてください。
--MK