数あるREALの映像作品の中でも『Non Fiction』(’96)は一番のお気に入り。当時SFのDLXストアにて、先輩とともに『eastern exposure 3』とあわせて購入し、映像に出ているユニオンスクエアやウォーレンバーグで滑るなんてことをしておりました。
そんな個人的な思い出はさておき、『Non Fiction』の話に戻るのですが、ゴンザレス、ハフ、クイム、ゲレロ…など豪華メンツの中で埋もれがちですが、ジョーイ・バストという素晴しいスケーターのパートも収録されています。立ち位置的には驚異の7番打者とでもいいましょうか。決して派手なタイプではないですが、いい感じに心に引っかかるスタイリーなライダーです。確かポートランドとかシアトルとかそっちの出身だったと記憶しております。雨が多い街の出身者に多く見られる、どこか物静かな叙情的な…なんて書くとポエティックですが、それもあながち間違っていないような気もします。そんなジョーイさんは、REALの後はPlanet Earthに少し在籍していたようですが、いつの間にかスケートシーンから姿を消し去っておりました。個人的にも気になっていたスケーターだけに残念な気もしましたが、そればかりは致し方ありません。
前置きが長くなりましたが、自分がなにを言いたいかといいますと、実はそのジョーイさんのトレードマークとなっていたアレが、あそこから復活します。20年余りの時を経て、こんな形で復活するとは予想だにしておりませんでした。やっぱりアメリカのスケート業界の人たちの目は節穴じゃないな(当然なのですが)というのと、こんな形で復活させることができる粋なはからいに勝手に舞い上がっております。
リリースのアナウンス日を、心待ちにしております。ファンファン。
--KE