またしても素晴らしいスケーターが他界してしまったようです。'90年代のスケートシーンをリアルタイムで通ってきた人たちの中でも、マニアックな知識をもった人たちには馴染みのある知る人ぞ知る存在。元Black Labelのライダーで(ジーノ&ディルとチームメイト)ジェレミー・レイの弟であるジョーナス・レイ。正統派の兄者と比べると、少し生意気そうでクセのあるスタイルを持った隠れ実力者。生でお目にかかったことはないですが、伸びのあるキックフリップやBs 180が得意技だったと記憶しております。'90年代前半〜半ばにかけて、411VMやTWSをはじめとするメディアに取り上げられていましたが、特に印象的だったのは『Spitfire Video』(’93)の“The Wray Brothers”セクション。フォートマイリーでのBs 180フリップは当時ではかなりのハンマー。映像内でいい感じにポリスマンをキレさせているあたり、普段からおふざけが盛んなことが伺い知ることができます(フィルマーGJ)。
そんな彼が他界したというニュースを、実兄のジェレミー・レイのSNSを通じて知りました。自分は友人でも知り合いでもないのですが、スケートボードのゴールデンエラを過ごした同世代のスケーターとして、早すぎる死にいろいろ思うところもありまして…。少し湿っぽい話になりましたが、彼の残したレガシー(スケートパート)を観ながら、故人を偲びたい。Rest in paradise.
─KE