2001年7月5日、アメリカ独立記念日の翌日に他界したキーナン・ミルトンのレアフッテージが発掘されました。
こちらはWorld Industriesの『20 Shot Sequence』のために'94年に撮影されたもの。SFのウォーレンバーグ、バンクーバーのSlam City Jam、Worldパーク、LAコートハウスといった当時のクラシカルなロケーションでのセッションが収録されています。スケートスタイル、トリックセレクションからファッションまで、すべて間違いなしのスケーター。ジェイソン・ディルにファッションの重要性を教えた人でもあります。ジーノ・イアヌーチやキース・ハフナゲルが絶対的な信頼を寄せたNYの仲間であり、誰からも愛される人格者。ハフにいたっては故人を偲んで息子をキーナンと名付けたほど。そんなキーナンが鼻歌を歌ったりうれしそうに笑いながらストレスフリーなセッションを繰り広げております。どうってことないカジュアルな3分のフッテージなのですが、'90年代半ばの懐かしさに加えて、この人の新しい映像をもう二度と観ることができないことを考えると胸がいっぱいになりました。
ちなみにこの映像を撮影したのは『Quiet Storm』や『Turn the Other Cheek』を手掛けたデイブ・シュロスバック。個人的にはお気に入りのフィルマーとスケーターの共作というのもプライスレス。というわけで、キーナンが生前に残したパートの数々と併せて超貴重映像をどうぞ。KEENAN FOREVER.
--MK