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チュキチュン!
──LEO TAKAYAMA INTERVIEW

2024.04.29

スイッチ三昧のスケーティング&前代未聞のフリースタイルで魅せたFEATUREパートを記念して、高山零央 AKA 高ヤーマンにインタビュー。地道な努力がいろんな形で結実。

—MK


 

VHSMAG(以下V): まず今回のFeatureパートの試写会が大阪と神戸であったけどどうだった?

高山零央(以下L): 試写会は超最高でしたね。フライヤーができたのが当日の2日前とかで「みんな来てくれんのかな」って感じだったんですけど、大阪のiS OLLiESも神戸のShelterも来てほしい人がいっぱい来てくれてすごい良かったです。結局広島ツアーに行く前日まで、5日間くらい飲みまくってました(笑)。

V: これはみんな気になってると思うけど、パートの最後のフリースタイルの「チュキチュン」って何なの?

L: あれはJBLのスピーカーを消したときの「チュキチュン」って音なんですよ。スベりそうになったときとかオチのときに「チュキチュン」って適当に言ってたら、周りがウケたって感じでしたね。でも一時期言わなくなったときにイトシンくんがめちゃ使い出して。イトシンくんのものみたいになってきたから取り返そうかなと思って…。取り返しましたね(笑)。

 

V: 最後のフリースタイルの反応はどうだったの?

L: あれは「こんなん撮ったっけ?」って感じでした。「使われてんのかい!」ってなったし。試写会でベロベロだったから良かったけど「うわー」みたいな。もう恥ずかしすぎて…。「ラップだけもう1回観よう」とか言われるし。あれはモミジマンが撮ったんですけど、撮影のときもふたりでよくふざけてますね(笑)。

V: パートの撮影は主に東京と大阪だよね。

L: ちょくちょく東京に行ってたんですけど、その度に1〜2回動いてって感じでした。月イチとか月ニぐらいで深夜バスに乗ったり。なんやかんやのついでに行ったりしてって感じでしたね。でも雨が降ったりキックアウトも東京は激しいからノーカットで帰るときもあって。そんな日の帰りは「バスがいつもより狭く感じるわ」みたいな感じで。

V: 高ヤーマンって昔からフットワークが軽かったの?

L: そうですね。もうフットワークしかなかったんで。動き出したら楽しくなるっていうか。友達も増えるし。予期しない出会いや動きがいっぱいあるから。

V: そんな感じで動いてパート完成までどれくらいかかったの? フィルマーとの兼ね合いもあるからそれなりに時間がかかるよね。

L: 4年か5年くらい撮りましたね。動き始めたのが5年前とかで、使われたフッテージ的にはたぶん4年前ですね。最初の台湾のフッテージが一番古くてコロナの前。

V: 今回のパートで印象深いトリックは?

L: やっぱ最後のスイッチヒールはめっちゃ気持ち良かったですね。得意なトリックだけど人生ベスト系のスイッチヒールが出てむっさ気持ち良かったです。後半のギャップのスイッチオーリーもがんばりました。撮影の後半になると何を撮っていいかわからなくなって「ハンマーっしょ」みたいな。(佐々木)マナの撮影で1回行ってかっこいいなと思ってたスポットだったので行けて良かったですね。(田村)ホシトと(柿谷)トキも一緒に動いててアゲてもらいました。あの時期が一番大変でした。東京のスポットは有名な場所しかわからないから競争が激しいし、平日闇雲に動いても撮れないんでそれが難しかったですね。KEさんに感謝です。

V: 基本的にスイッチが多かったよね。

L: 普段から多いですね。どんどんスイッチが良い感じになってきました。好きなスケーターもスイッチ上手い人が多くて、気づいたら最近スイッチばっかりになってます。

V: 個人的にはスイッチバックスミスからのバックテールが良かったよ。

L: あのトリックは温めてたんで出せて良かったですね。ケニー・アンダーソンからのインスパイアです。スイッチバックスミスは好きでやっぱ出したかったんで。タイトなバンクからの鉄レッジのスイッチバックスミスも気に入ってます。

V: いいね。あとここ数年はアメリカに頻繁に行ってるイメージがあるけど。

L: 年イチくらいで行ってて、今まででアメリカには9回行ってます。昨年は3ヵ月ステイしたりとか。今は物価が高くてタコスばっかり作ってました。こんな顔で食材買ってタコス作ってるからスパニッシュで話しかけられるみたいな(笑)。

V: 今はヴィンセント・アルヴァレズとか仲良いスケーターがアメリカにいるけど、行き始めた当初はどんな感じだった?

L: 最初は友達がいなかったからどうしたらいいかわからなかった感じですけど、とりあえずCrailtapに行きまくる作戦でいきました。「絶対毎週行こう」みたいな。ステイ先からバスで1時間半くらいかかるんですけど、とりあえず倉庫のヤツから仲良くなる作戦で。あと滑りに来てるヤツとセッションしまくる作戦。普段は誰かしらいるんですけど、誰もいないときはひとりで1時間半かけて行って3時間滑って帰ったり。とにかく毎週Crailtapに行くって決めてました。チーマネのサム・スマイスの連絡先を聞いてフッテージを送るようになったり。毎週Crailtap作戦のときはアメリカに行き出して2、3回目のときだったんですけど、そのときは(岩倉)エリキの家に泊めさせてもらっててVXで映像も撮ってもらってました。それをサムに見せて「どうですか?」ってめっちゃ攻めて。それがRoyalのパートになった感じですね。エリキには本当にお世話になりました。

 

V: じゃあその頃からCrailtapの連中と仲良くなった感じ?

L: いや、パートは出たけどチームライダーとはあんまり接点なくて。「次にアメリカ行くときはみんなと動きたい」ってサムに連絡したらフィルマーのジョンの連絡先を教えてくれて。そんな感じで動き出しました。でもみんな約束するシステムじゃないっていうか。「明日滑る?」って聞いても「あ、たぶん」みたいな。「また明日連絡して」みたいな感じで。週末はみんな滑りに行くから早めに起きてストレッチとかして。9時ぐらいに連絡してコーヒーを飲みながらそわそわして待ってみたいな。連絡がないこともあるし、集合場所に行ったら鬼メンツみたいなこともあったり。そんな感じで毎週動き出して、みんなの連絡先とか聞いてどんどんって感じでしたね。昔から好きなスケーターと一緒に滑ったり遊んでるときはマジで夢の中にいる気持ちです。

V: 最初に仲良くなったのは?

L: ジェームス(・キャップス)とか。ジェームスは日本に何回も来てるしツアーのときも同じ部屋とかで。あとグリフィン(・ガス)がLAに住んでたときは近所だったからよく撮影したりチルスケしたりしました。スティービー(・ペレズ)もいろんなスポットに連れてってくれたしイースターのBBQに呼んでくれたり、タイラー(・パチェコ)もキャンプとか一緒に行って超仲いいです。コーディ(・チャップマン)もチーマネの家に泊めさせてもらってたときに一緒に生活して映画とかビデオをよく観てたし、ヴィンセント(・アルヴァレズ)に関しては完全に兄貴ですね。「今日はここに行くぞ。ここをDIYで作って明日滑るぞ」みたいな感じで。

 

V: Lakaiのエディットに高ヤーマンも出てたもんね。

L: あの場所はシークレットで最初はLAのスケーターも知らないみたいな感じで。Crailtapでも大人数だったり変なヤツがひとりでもいたら連れて行かなかったり。そんな場所に速攻で連れて行ってくれてうれしかったですね。ヴィンセントがコンクリ盛って作ってて、つねにセクション増やしたりしてたからオレも手伝ったりしました。あのエディットはヴィンセントが編集して、曲とかも友達と作った感じで本当にDIYでリスペクトですね。あそこで滑らせてもらえたのは最高でした。

V: ゼロからのスタートだけにそれはうれしいね。みんなと仲良くなるまでいろいろ大変だったんじゃない?

L: メンタルはだいぶ鍛えられましたね。アメリカでの3ヵ月って短いけどちょっと長いっていうか。ひとりで考える時間も多いし、上手くいかないことのほうが多いし。でもそういうスタンスでいるっていうか、そういうところに突っ込んでる気ではいます。突っ込んで自分の好きなスケーターたちと撮影に同行できたり遊べたらラッキー。とにかくテールを弾かないと損ですね。やっぱり突っ込んだらミラクルがいっぱい起きるから。LakaiとFourstarの撮影のときもそうだったし。

 

V: あの撮影はどうだったの?

L: ジェームスに誘われて行ったらリック(・ハワード)、マイク(・キャロル)、コーディ・チャップマン、ジェームス、チーマネのスティーブンとオレみたいな感じで。人生最高の日でした(笑)。メンツが少ないから鬼チャンス。まずノースハリウッド集合で地下鉄で駅を移動しながら撮っていった感じですね。駅の外の小バンクで遊び出しながら始まって。あとは駅のホームに激ヤバレッジがあって「ここがチャンス」みたいになって。そこで4トリックぐらい撮って「ヤバい。エディットに出れそう」みたいな感じで。さらに有名なレールオーバーのスポットに行くことになって「スイッチヒールっしょ。これ乗ったらアツいっしょ」みたいな。リックとマイクもいるし「かますっしょ」みたいな。移動中の電車でふんがふんがしてて。でも着いたらコロナのテストをやってて滑れる感じじゃなくて。そしたらチーマネがパーカーとか靴下とかを配って働いてるヤツらを買収し出して。「10分いいよ」みたいになって「おっしゃキター!」って。結局メイクできて、そこからはフリーダムモードに入りました。「レッジ撮ったし、スイッチヒール乗れたし、これはエンダーっしょ!」みたいな。何よりリックとマイクと初めてストリートでセッションして夢みたいな1日でした。スキップで帰りましたね(笑)。

V: それまでの積み重ねの賜物だね。今回のパートが公開されたばかりだけど、ちょっと前まで広島で撮影してたんでしょ? 今後の予定は?

L: パートはつねに撮ってて、広島は3回目のリベンジでやっと撮れたのがあったから、次のパートはもうほぼ完成してます。あとはいろんな場所に行けるように、いろんなタイミングに乗っかっていきたいなって感じですね。日本国内でも行ったことないところとか、スケートショップとか。いろんなスケーターもいるし。そういうところに行きたいなって感じです。やっぱツアーは最高ですね。FTCのツアーで仲良くなったヤツらに会いに行くのもいいですね。SFにも行きたいし、シアトルに行こうとか、台湾でセッションした(アンドリュー・)ブロフィに会いにオーストラリアに行こうとか。ツアーで会ったヤツに会いに行くのとかもいいですよね。長期的にはやっぱりスケートボードにずっと携わっていきたいし、このカルチャーに還元していきたいとも思ってます。あとフィルマーのモミジマンとCheese Kooziesっていうクージーカンパニーも始めました。おもろいことやっていきたいですね。ライダーも岡田仁之介、熊谷一聖、 薬師神和昭、増田真也、上井 陵、山下京之助、本郷真太郎、ジェームス・キャップス、マンチャイルド、グレッグ・デハートと結構激ヤバです。

V: かなりヘビーなラインナップ(笑)。では最後に言い残したことは?

L: VHSMAG、パートやインタビューを観てくれたみなさま、応援してくれるスポンサー、友達や家族、いつもありがとうございます。スケートボード最高です。他に言い残したことがあるとすれば…それは次のパートが出たときのインタビューで。チュキチュン!

Leo Takayama_@leotakayama

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