本日のGO SKATEBOARDING DAYに合わせてLevi’s®ジャパンからプロモビデオ“Meadows”がリリースされた。キャストは西宮ジョシュア、佐川海斗、中田海斗、森 一成。そして撮影・編集はHIDEこと田中秀典が担当。限られた撮影期間で完成させた映像作品の裏側をご紹介。
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VHSMAG(以下V): まず今回のビデオプロジェクトが始まった経緯からお願いします。
西宮ジョシュア(以下J): 昨年のGo Skateboarding DayのMore Than MedalsというキャンペーンでLevi’s®の担当者とお会いしたのがきっかけです。それで(佐川)海斗と一緒に「スケートビデオを作ろう」って提案したんですよ。
佐川海斗(以下KS): ビデオを作るということでイケてるスケーターを招集してプロジェクトが始まった感じです。
J: まずフィルマーは真っ先にHideくんにお願いしました。それでトランジション系が上手い中田海斗が候補に挙がって。(森)一成は日本ではあまり面識がなかったんですけど昨年LAでたまたま会って、話したりIGを見たりしてイケてるなって思ったんです。
V: 撮影を始めたのはいつ頃だったの?
KS: 今年の2月くらいかな。もう少し早く動く予定だったんですけど、怪我とかスケジュールが合わなかったりで…。だから撮影期間は4ヵ月くらいですね。
V: そんなに短かったの? じゃあ結構動きまくった感じだね。
KS: メインは東京と神奈川なんですけど、最後にみんなで北海道に行きました。
V: 全員揃っての北海道ツアー中にカオスな出来事とか起きなかった?
森 一成(以下I): 帰りの飛行機に乗る1時間半前の(中田)海斗くんの脱臼。もう衝撃的すぎてそれしか思い浮かばないっすね(笑)。
中田海斗(以下KN): 脱臼癖で肩が抜けやすくなってたんですけど、なんか手が変な方向に上がっちゃって。それで肩が抜けて、そのまま飛行機に乗ろうとしたんです。でも体調が超悪くなっちゃったんでHideくんに肩を入れるのを手伝ってもらって…。その前に痛み止めを大量に飲んでたんで「もう全然痛くないわ〜」って言ってたら、翌日の朝に起きたら超絶痛くて…。病院に行ったら、抜けた勢いで剥離骨折もしてるって診断されて。あれはカオスでしたね(笑)。今もまだ完治してないんで安静にしてる感じです。
J: ちなみに帰りの機内の斜め前に漢 a.k.a. GAMIさんが乗ってました。それも結構な思い出ですね(笑)。
KS: ツアー中じゃないですけど、撮影を始めた頃に足を痛めて2週間くらい滑れなかったのは辛かったです。3月末にも背骨を折って1ヵ月離脱。それで1ヵ月休んで、5月の撮影一発目で北海道ツアー。撮れるか心配だったけど無事終わりました。一成は大阪からの参加だったんですけど、撮影で東京に何回くらい来てたっけ?
I: 東京には3回っすね。2週間ステイしたり。
KS: みんな普段はイベントとかで顔を合わすくらいだったけど、撮影で4ヵ月一緒に動けて楽しかったです。
I: 今回でだいぶ距離が縮まりました。
V: フィルマーの立場から見て、Hideくん的に今回の撮影はどうだった?
HIDE(以下H): 限られた期間でみんなちゃんと撮れたから上出来じゃないですかね。正直言うと、ここまでできないと思ってた(笑)。スケジュールを合わせるのも大変だから詰めて撮ったし。特に一成は大阪だから、極力長く東京にいてもらうようにしてもらったり。大阪に行ってもよかったけど、攻めてるからあまりスポットも残ってないだろうし。
I: そうですね、東京は行ったことないスポットばかりだったんで良かったです。
H: (中田)海斗はトランジションを攻めたい感じだったから、あまりそこに時間を作れなかったのが悔やまれるとこではあるけど…。でもしっかりパンチのあるトリックをメイクしてくれたから。佐川さんは呪われてたね(笑)。毎月何かしら事故ってたけどちゃんと撮れた。ジョシュアはポップを生かした高さのあるトリックで魅せることができたからいい感じ。
V: みんなHideくんとの撮影はどうだった?
KS: 楽しかったですね。行きたいスポットに連れていってくれるし、Hideくんからもスケーターに合ったスポットをチョイスしてくれたんで動きやすかったです。あとは粘り強く、昼も夜もコーヒーとタバコをたしなみながら最後まで付き合ってくれました(笑)。
KN: オレはバンク系が好みなんですけど、それを感じ取ってくれて「ここどう?」みたいなやり取りができました。コミュニケーションがしっかり取れて、求めた映像が撮れたんで感謝ですね。
I: 僕は今回の撮影でHideくんと初めて会ったんですよ。スポットに詳しくてアテンドしてくれたんでありがたかったです。
J: ラインを撮るときはレンズにデッキをぶつけないか心配しちゃうんですけど、Hideくんは信頼できるというか安心感がありますね。あとはコンビニで2、3時間ダベったり。「この人めっちゃダベる!」みたいな(笑)。そういう時間も結構好きでしたね。
V: では自分のトリックで印象に残ってるものは?
KN: オレはウォーリーからのボードスライドですね。絶妙な位置にある鉄の壁を使ってメイクできたんで。あれは自分で何回も観ちゃいましたね(笑)。
I: 僕は最後のSsビッグスピン。次の日は歩くのがしんどいくらいでした。あれは何トライですかね…?
H: あれはね、13段のステアを70トライくらい。
I: 「イケるかな」みたいな感じで始めたんですけど、最終的に「イケるって言ったからにはやらな」みたいな感じで(笑)。
KS: あれはたしか一成が最初に撮った映像だったんですよね。
H: 「こいつ何者だ?」って感じだったもん。あのスポットで70発打ったのは一成くらい。普通はみんな20発くらいで決めるか散るから。あれはワールドレコード。
I: でもラインが全然撮れなかったんで後半は苦しみました(笑)。
J: 僕は北海道でのフェイキーフリップからのテールスライドの270バンクイン。270アウトはしたことなかったんですけど、サクっとNEWトリックをゲットできたんでうれしかったです。さらにその後に北海道のおばあちゃんに会いに行きました(笑)。
KS: 僕はインポッシブルの50-50のライン。あれは気持ち良かったです。縁石が高くてゴリゴリなんですよ。あそこであの技を出せたのがうれしかったのと、ラインでバリアルヒールまできれいに乗れたんで。結構上がりました。
V: Hideくん的に印象に残ってる映像は?
H: 全体的にみんな印象的です。もちろん一番のハンマーは一成なんだけど、それぞれの見せ場があるんで。ジョシュアはBsフリップのフェイキーノーズマニュアル。どこにでもあるような3段のステアだけど、ストリートな感じがすごく良かった。ストリートでのマニュアルってロケーション的にも難しいんですよ。ステアと歩道っていう組み合わせが特に良かった。トリックチョイスと街のスポットの攻略法みたいなものがいい感じ。みんな印象的なトリックがあるけど、強いてひとつ挙げるとしたらそれ。別にジョシュアを上げてるわけじゃなくて(笑)。
V: みんなLevi’s®のパンツはどうだった?
KN: オレは結構太めのデニムを履いてて動きやすかったです。しかもボロくなっても愛着が湧く。今まで古着でLevi’s®を履いてたんですけど、新品は今回が初めてなんですよ。だから育てる感じで毎日ずっと履いてますね。
I: 僕はREDってやつが調子良かったですね。
J: 僕もRED。軽くて太さも丁度いいっていうか。バギーすぎず「すとーん」と落ちる感じ(笑)。
KS: (中田)海斗も履いてるんですけど、1955年の501®XXがめちゃ調子いいです。501®なんだけど太くてシルエットもいい感じ。あとLevi’s®のSkateboardingラインのチノパンの太さも丁度いいんですよ。周りからもよく「どこのチノパン?」って聞かれます。調子いいですね。
H: オレのは1980年のパターンの501®。ストレッチが入ってるわけじゃないんだけど履きやすい。これは一番お気に入りです。
V: では今後Levi’s®で形にしたいプロジェクトは?
KS: また撮影ツアーに行きたいですね。
I: 大阪に来てほしいっす!
J: 今回は4ヵ月ほどしかなかったから、1年とか時間をかけてビデオを作りたいです。海外とかでも撮れればいいですね。
KS: 振り返ったら4ヵ月だったんだ…って感じです。だからみんなには結構無理させちゃったっていうか。一成にも何回も東京に来てもらってタイトなスケジュールで動いてもらったし。もう少し余裕を持っていろんな場所に行きながら撮影できればもっといいものができると思います。
V: では最後にみんなにとってLevi’s®とは?
KS: ジーンズの原点。そんな150年の歴史があるブランドのジーンズを履きながらみんなでビデオプロジェクトを完成させたわけだから。その歴史の一部になれてるのかなって。原点にして頂点。
J: 「原点にして頂点」なんて表現なんてひねり出せないけど、履けば履くほどその人の形になっていくというか。ライフスタイルの一部って感じですね。
KN: いろんなカルチャーが詰まってるじゃないですか。カート・コバーンとかも履いてるし。それも深い歴史があるからじゃないですか。履いてるだけでテンションが上がりますよね。
I: 「原点にして頂点」なんて言われたらもう僕の答えは底辺ですね(笑)。ちょっとプレッシャーがエグいっす。今回の映像を観てみんな履いてほしいと思います!
V: ではHideくん、最後にビシッと締めてください。
H: 以下同文!