本日5月5日(2022年)は“こどもの日”。なんでも江戸時代あたりから定着した風習だそうです。日本以外だと6月1日に制定されていることが多いそうですが、子供たちの健やかな成長を願う気持ちに変わりはありません。ということで本日は、子供つながりのビデオについてひとつ。過去にも何度となくご紹介させてもらった不朽の名作『Love Child』(’92)ですが、もしまだ観たことがないって情弱カルチャー欠乏症の人がいるのであれば、この機会に要チェックしていただきたい。
World Industriesの名を不動にしたゲームチェンジャー的ビデオということでサクッと語るのは野暮なので詳しくはまたの機会にしますが、ひとつお伝えしたいのはハードフリップがデビューした作品(自分の記憶では)ということ。当時ほぼほぼ無名だったティーンスケーターを大抜擢したビデオで、トリを務めたのはデーウォン・ソン。ネクストレベルパートのエンダーを飾ったトリックは、いままで目にしたことのない動きの回し技。二度見、いや、二十度見はしたであろうトリックは、後にハードフリップと呼ばれるようになりました。しかし当時は未知の技だったため仲間内ではデーウォン・フリップと呼んでおりました。おそらくロドニー・ミューレンだったりH-Streetの誰かしらが先にやったことはあるかとは思いますが、しっかり公に出した(エンダーでスロモ)のはこの作品がお初だったはずです。
あれから30年の歳月が過ぎたわけですが、当初は使い手がほぼ皆無だった“ハードフリップ”も、そろそろ改名が迫られるタイミングなのではないでしょうか。某ヤングスケーター曰く「オーリーで飛べるステアは基本ハードフリップでも飛べる」と。
─KE