暇さえあればThe Nine Clubに耳を傾けるのが日課になりつつあります。食わず嫌いはあかんというのと、英語の勉強も兼ねて興味がないスケーターのエピソードも聴くように心がけています。例えばオマー・ハッサンやチェット・トーマスなど、ノーマークだったスケーターのエピソードも聴いてみると興味深い。さすがは世界のスケート大海原で長年バトルしてきただけに、トークの振り幅というか経験値がハンパない。当然ポジショントークな箇所もあるので全部の話を鵜呑にするわけではないですが、事の真意はともかく純粋なエンターテインメントとして楽しめます。
元Chocolate(現FA)のライダーであるジーノ・イアヌーチのトーク内にまさかの告白が。Girlの名作ビデオ『Mouse』のキーナン・ミルトンのパート内にジーノのノーリー270からのSSBSTSのクリップが挿入されているのですが、当時これはNBDトリックとして話題をかっさらったものです。当然ジーノが発案したと信じて疑っていなかったのですが、実は先人が…。ジーノ曰く「あれはロン・バーティーノがワールドパークでやっているのを見かけて真似しただけ」。
いや〜、ジーノのスキルあってこそではあるけれど、先人がいることをジーノの口から語られなかったら、ロン・バーティーノの功績として日の目を浴びることなく埋もれていたであろう。黙っていれば永遠ジーノの功績として語り継がれていたであろうことを、サラッと真実を告げるあたりジーノの男前度がさらにビガップす。そしてロン・バーティーノがどんなスケーターだったかを、この機会にディグダグしてください。
─KE