2019年が終わるまでまだ1ヵ月ほどありますが、今年は素晴らしいビデオパートが豊富な年でした。その中でも個人的に印象的なパートを残したのがマイルス・シルヴァス。
9月に地元サクラメントのローカルショップであるPLA名義でフルパートをドロップし、間髪入れずにPrimitiveへ電撃移籍を果たしてウェルカムクリップを披露。そして先日Primitiveからフルレングス『Encore』がリリースされたばかり。この作品に収録されたマイルスのパートのラストトリックに悶絶したスケーターも少なくないでしょう。超人的テクと洗練されたスタイルを併せ持ち、繊細なトリックからイカツいハンマーまで対応する稀有なスケーター。
そんなマイルスのシグネチャーソックスがStanceからリリースされたようですが、そのつま先には「FAMILY FIRST(ファミリー第一)」の文字。そしてキービジュアルでは文字通り地元のシーンを支えるファミリー的存在のスケートショップ、PLAのフーディを着用。おそらく「富や名声を得てもルーツを忘れないように」というメッセージを込めていると思うのですが、このように地に足のついた感じも好感度大。
マイルス・デイビスのアルバムに『Miles Ahead(遙か先を行く)』という作品があるのですが、これこそまさにマイルス・シルヴァスを形容する言葉。SOTY争いで壮絶なパートが次々と浮上する中でも、マイルス・シルヴァスの偉業が色褪せることはありません。
--MK