ノーズでオーリーするから“ノーリー”。冗談みたいなふざけたネーミングですが、スケートシーンではしっかり正式名称(?)として完全に定着しています。遡ること'80年代後半。スケートを始めたばかりの同級生のひとりが、新トリックを開発した。「ノーズでオーリーするからノーリー!」なんて自慢げにショボいノーリーを披露。ノーズを叩くって概念がなかった時代で、ノーズが超がつくほど短かかった時代の話。自分を含めた数名の仲間とともに「なにがノーリーだよ、邪道なことすんな!」と一蹴したのを今でもハッキリ覚えています。
間もなくして、時代は'90年代に突入。ノーズを使ったトリックのヴァリエーションが増え、時代の潮流に伴いノーズも極端に大きくなりました。いつしか“ノーリー”はクールな最先端トリックとして定着し、数々の使い手を生み出したのであります。一方、ノーリーを完全否定してしまった自分はといいますと、20数年経った現在でもノーリーと無縁なスケートライフを送っております(やらかした)。
--KE