予想だにしていませんでした。ボスことアンドリュー・レイノルズがNew Balance Numericに電撃移籍するなんて。44歳のストリートスケーターが現役を貫き、新たなシューズスポンサーを獲得すること自体が神のなせる業。
事の始まりはレイノルズがNB#のオフィスに現れたこと。手には大きなゴミ袋。その中には半分に切られたさまざまなスケートシューズが入っていたそうです。それらをNB#のシューズデザイナーに見せながらシューズの構造、特にNM1010(ティアゴ・レモスのシグネチャー)について質問を始めたのだとか。要はできるだけ長く現役でスケートを続けられるシューズが欲しかったらしい。適切なサポートとクッショニング。今なおステアを飛び続けるレイノルズにとって、最高のパフォーマンスを発揮するスケートシューズは不可欠。死活問題なわけです。
基本的にレイノルズが20年以上も履いてきたのはカップソール。そこであらゆるブランドのカップソールシューズを集めたそう。求めていたのはつま先からかかとまでクッショニングを搭載したもの。そして集めたシューズを解体した結果、NM1010が彼にとって理想だったとのこと。
そういうわけでNB#のオフィスに現れ、NM1010についてあれこれ質問したことがきっかけとなり、チーム加入の話が進んでいったそうです。レイノルズは強迫観念の持ち主としても有名なだけあり、気になったことはとことん突き詰めるタイプ。だからこそ44歳になってもストリートスケーターとして現役を続けられているのかもしれません。絶対的なこだわりとプロ意識に敬服。
レイノルズの加入でNB#のチーム構成に奥行きが出たというか、比較的スケートシューズ業界の若いブランドに歴史的な重みがプラスされた印象。今後、NB#でレイノルズのシグネチャーの実現なるか。なにはともあれ、今後が楽しみ!
--MK