ストリートスケートとスケートビデオに革命をもたらした1988年の名作、H-Streetの『Shackle Me Not』。この作品はプロ仕様のフィルムカメラではなく家庭に普及されたビデオカメラで撮影され、DIYで編集された世界初のスケートビデオとして認識されています。そしてトリックの進化を促しただけでなく、カメラさえあれば誰でもスケートビデオを作れることを実証した歴史的作品。
タイトルのロン・アレンというスケーターを初めて観たのもこの名作。オーリーが高く動きがしなやか。ファッションも独特で異彩を放っていました。さらにカルト的人気を集めたLife、FunやAmerican Dreamといったブランドのファウンダーでもあります。
そんなロン・アレンももうすぐ還暦。そして今なおスケートと真摯に向き合うライフスタイルを貫き、特に今年は印象深い1年となったようです。まずダブルキンクのハンドレールでの鬼スラム。メイクこそなりませんでしたが、59歳でハンドレールに突っ込むなんて尋常じゃありません。そしてTampa Proに出場し、ヒップで十八番のポップシャヴィットレイトフリップをメイク。これにはトニー・ホークも「大きくなったらロン・アレンになりたい」と興奮し、冗談交じりにエールを送ったほど。
絶えず攻め続ける姿勢にはリスペクトしかありません。こんなものを見せられたら誰も年齢を言い訳にすることなんてできません。というわけで、感動すら覚える2022年のインスピレーションを以下よりどうぞ。
--MK