NYCのアイコン的スポットであるブルックリンバンクスがまたもや存続の危機に晒せらています。
というのも、この場所がスケート禁止になったのは今回に始まったことではありません。まず'80年代後期や'90年代初頭に一時的閉鎖があり、2001年の同時多発テロ時には警察車両の駐車場となり3年間クローズ。2004年には小バンク(バンクから壁を飛び越えていたあの有名なバンクね)が完全に破壊され、市が大バンク部分をスケーターに開放することを約束。しかし2010年にブルックリンブリッジの改修工事のために再び閉鎖。それ以来、一度も正式に開放されていないようなのですが、今回ばかりはちょっと取り返しのつかない事態になっている模様。なんでもフラット部分のブリックがすべて剥がされているのです。
同スポットの保存に取り組んできた5Boroのスティーブ・ロドリゲスがニューヨーク市運輸局に状況を確認中ですが、歴史あるブルックリンバンクスをスケートコミュニティのために残そうとオンライン署名運動が始まっています。ゴールは3万5000人で現在約3万500人まで到達。これを書いている今もリアルタイムで署名数が増えています。賛同できるスケーターはこちらのページからどうぞ。
ちなみに今回の出来事を受けて、Froggery JonesというYouTubeチャンネルがブルックリンバンクスの映像を集めて公開しています。かなりの暇人とは思いますが、これも情熱のなせる業。「ブルックリンバンクス? なにそれ?」という若いスケーターはこちらでお勉強してください。
なにはともあれ、歴史的クリップを量産してきたスポットだけに存続してほしい。それまでは、上記のYouTubeチャンネルと併せて411VM Issue 01から悪名高き'93年の集会の様子をどうぞ。
--MK