最近、過去のスケートビデオを見返しているのですが、やはりこの作品はすごい。2001年にリリースされたTWS『Sight Unseen』。
メディアが制作した作品ということで、登場するスケーターに所属ブランドの縛りナシ。さまざまなスタイルのスケーターによる異種格闘技戦といった感じ。5名のスケーターのフルパートとモンタージュという構成なのですが、なかでもジョン・カーディエル、ヘンリー・サンチェス、ヒース・カーチャートというラインナップが神レベル。
まずオールテラインであることの重要性を示したカーディエル。2003年に不慮の事故に遭いプロのキャリアが絶たれただけに貴重なパートとなっています。ヘンリーはストリートスケートの進化を加速させた'90年代の最重要スケーター。テクニカルトリックのオンパレード。そしてカーチャートはハンドレールでできるトリックの可能性を広げた張本人。必要以上の露出を嫌う一匹狼でありカリスマの塊。
こんなにクセの強い面子のパートをひとつの作品に収録しただけでハンパない偉業。これがVHS形式でリリースされてから22年が経ったことに驚きを隠せませんが、まだ観ていないというスケーターは是非。やっぱスケーターには「スタイル」が不可欠だと再確認させられた歴史的名作です。
--MK