ダニエル・ウィートリーが主宰するビデオプロダクションBlanketによる作品が良かった。ミンガス・ギャンブルとマットロク・ベネットジョーンズのパートを軸に、ロンドンとLAで撮影された力作。
ここでディレクターのウィートリーについて少しおさらい。DickiesやLakaiのチームマネージャーとしてスケートインダストリーに関わり始め、Crailtapの専属フィルマーとしてさまざまな作品にクリップを提供。自身の作品としてはLottiesの“Must Be Stopped”(2019年)やスパンキーのBakerパートである“Horses”(2022年)、そして今回のBlanket名義の“SOUL CRUSHER”といった感じ。ちなみに本作のロケーションがLAとロンドンなのは、Crailtapを離れてPalaceのLAストアのマネージャーをしていた頃にイギリス人の彼女と出会い、2都市を行き来する生活を送っていたからだとか。
とにかくLAとロンドンのヴァイブスが絶妙なバランスで融合。さらにはスコット・ジョンストンやアレックス・オルソン、ヒース・カーチャート(!)といったレジェンド級スケーターのクリップが拝めるのもうれしい。ミンガスのパートの最後に'90年代に撮影された父親のクリップが挿入されているところにも世代を超えたウィートリーのスケート愛が感じられて◎。
ということで“SOUL CRUSHER”をまだ観ていないというスケーターは是非チェック。心地よい余韻にひたれるいい作品です。
—MK