昨日公開されたCircle Jerksの名曲“Wild in the Streets"の40周年記念MV。なんか懐かしく'80年代の記憶が蘇ってきました。この曲は1982年のリリースでリアルタイムで聴いていたわけではありませんが、'86年の映画『スラッシュ!!』にも使用されていただけあり思い出深い。
ディレクターはアティバ・ジェファーソン。なんでも彼は13歳の頃にこの曲をよく聴いていたらしく、同曲が収録されたアルバムのリマスター版のリリースをきっかけに突然レーベルからMVの監督を依頼されたのだとか。結果、40年前に記録されたVHSテープのライブ映像と現代のスケーターのミックスを考案。起用されたのはスティーブ・オルソン、トニー・ホークやクリスチャン・ホソイといった往年のスターに加え、リジー・アーマントやローワン・ゾリラら現役プロという豪華なキャスト。使用されたギアもVans、Powell PeraltaやSanta Cruzから時代的に適切なものが提供され、撮影を担当したタイ・エヴァンスとダヴォンテ・ジョリー(ICのフィルマー)がVHSの質感で当時のスケートヴァイブスを見事に表現しています。小学生の頃に校庭に埋めたタイムカプセルを掘り起こしたような気分。
この作品を観ると、アメリカのスケートカルチャーの奥深さを痛感せざるを得ません。各世代が脈々と繋がり歴史と文化がしっかり受け継がれている感じに感動すら覚えてしまいます。日本でこのようなプロジェクトを実現させるとすれば…誰の曲でどのスケーターを起用? アイデア求ム。
--MK