SLSが主宰するトリック・オブ・ザ・イヤー、通称TOTYにブランドン・ターナーが輝きました。SFのウォーレンバーグのビッグ4でのスイッチハード。このトリックが2020年度の最優秀トリック賞となったわけですが、その難易度に加えてバックストーリーも素晴らしい。
アプローチが限られ、ステアのサイズも規格外。このスポットでメイクされたトリックは自動的に殿堂入りレベルなのですが、今回偉業を果たしたブランドンは39歳。年齢的にもWTF。しかも2001年の『Guilty』のラストトリックであるカールスバッドギャップでのスイッチハードをメイクしたときから狙っていたとのこと。つまり20年越しの夢の実現。さらにはその20年の間に酒&ドラッグのパーティ三昧でシーンから離脱したり、警察から逃げるために橋から飛び降りて死にかけたり。まあ、すべて自業自得ですが、クリーンな身体を取り戻し、紆余曲折を経て今回の受賞となったわけであります。しかも驚くべきは、当日に足をケガしていたことと8トライで仕留めたということ。
なにはともあれ、文句なしのTOTY。これはマジでリスペクト。ちなみに下に貼り付けているJenkemの動画に例の死にかけた橋が映っているので気になる人はそちらもチェック。
--MK