VANSの最新テクノロジーを搭載したアンソニー・ヴァン・イングレンのシグネチャーモデル、AVE 2.0のリリース記念イベントが5月11日（土）に中国・上海で開催された。会場となったのは上海の象徴的な観光地であるウォーターフロントエリア。川の対岸に高層ビルやテレビ塔といったランドマークが織りなすスカイラインを望む絶好のロケーション。
　会場にはAVE 2.0完成までのプロセスやAVEのキャリアを祝したギャラリーに加えて特設スケートパークが設置され、コミュニティマーケットやPop Upショップも用意されるという大規模な内容。特設パークではスケートクリニックやVANSの先鋭ライダー陣によるデモが実施。AVE本人はもちろんのこと、トニー・アルヴァ、クリスチャン・ホソイやオマー・ハッサンといったレジェンドをはじめ、カレン・ケープルス、ディエゴ・トッド、ペドロ・デルフィーノにペドロ・バロスが来場。加えてヨーロッパ、オーストラリア、インドネシア、マレーシア、韓国、地元中国のライダーが集結し、日本からは守重琳央、星野大喜、ショー・ウエストが参加。この超豪華なラインナップだけで本イベントのサイズ感がわかっていただけるはず。
　そして迎えたイベント当日。気象情報の予報通り、上海はあいにくの雨。たとえ小雨でも路面が滑ってしまうためデモ中止はほぼ確定。雨が降ったり止んだりを繰り返すなか、路面にたまった水を掃き続けるスタッフ。そして雨雲が途切れたタイミングでスケジュールを前倒しにして急遽デモ開始。アルヴァがコースをクルージングし、ホソイやオマーが往年のスタイルで魅せる。カレン、ディエゴやデルフィーノもそつなくデモをこなし、極めつけはペドロ・バロス。デモの途中で姿を現し、そこからは独壇場。クリアの特大クオーターで次々とぶっ飛ぶ始末。通行人も足をとめてデモに釘付け。そして会場が大歓声に包まれ無事にデモが終了した瞬間、突然の大雨。まさに奇跡の60分。
　というわけでVisualtravelingを主宰するパトリック・ウォールナーの写真でVANSチームの上海滞在記をお届け。天を味方につけたAVE 2.0: COMMITMENT TO PROGRESSION TOUR、奇跡の上海をどうぞ。

—MK
 

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