スケビコレクターである宇佐見浩介氏によって選りすぐりスケビをコンパイルしたスケートブックが『videos』。1986年から2021年の間に発表された作品の中より、氏の独断と偏見でセレクトされた150本あまりの作品(自前のコレクション)を紹介。なんでも自主出版ってんだからスキモノ指数マッドマックス。スケビガイドブックと捉えるのか、はたまたアート本と捉えるかは読み手に委ねられている。確かなのは、スケビへの愛情、いや偏愛に満ちたアッチョンブリケな1冊だってこと。
思い返せば自分の半生もまた、スケビに翻弄され続けているので、形は違えど同じ穴のムジナ。スケートボードビデオから始まったジャーニーは30年以上経っても現在進行系。もはや途中下車無効の暴走列車状態。終点まで突っ走るのか、はたまた脱線事故に巻き込まれるのか、自らの意志で緊急停止ボタンを押すのか…。っていうのはウソで、飽きるか身体がギブするまでスケートジャーニーは続けます。
おっと、話は『videos』に戻します。本誌に収められている150本以上のビデオについての恋文が綴られておりますが(しかもバイリンガル)、最後のページに彼が全身全霊で伝えたかったメッセージと答えが詰まっております。
─KE