1991年にLAのロスフェリズにオープンしたXLARGE。当初はファウンダーのイーライ・ボーナーズとアダム・シルバーマンが着たい洋服を取り扱うショップとしてスタート。そしてadidasやPumaのデッドストックのレアなスニーカーを買える場所として注目を集め、Beastie Boysのマイク・Dの提案でワークウェアをスニーカーやストリートファッションと融合させたことでも知られています。1993年には人気が爆発し、Teeやスニーカーを取り揃えるショップではなく、アパレルブランドに専念するように。そうして世界的なストリートウェアブランドへと成長。
このような説明なんて不要なほど有名なブランドですが、我々スケーターにとっても重要な存在であります。というのも、XLARGEは'90年代を代表するLAのスケーターのホームでもあったから。ビリー・ヴァルデス、ガイ・マリアーノ、パウロ・ディアズ、ジョーイ・サリエル、故ゲイブリエル・ロドリゲスなどなど。当時のLAのカッティングエッジ、つまり世界の最先端のスケーターがXLARGEのTeeを着用したことでスケートコミュニティにも浸透していったわけです。そしてさまざまなサブカルチャーに精通する面々が出入りし、Hip-Hopやスケート、グラフィティや音楽がコネクトしていきます。XLARGEが現在のストリートウェアの基盤を作ったと言っても過言ではないかもしれません。
というわけで、XLARGEというストリートのパイオニアに関わったLAの先鋭たちのビデオパートをいくつかどうぞ。当時の悪ガキ感あふれるヴァイブスがたまりません。
--MK
ビリー・ヴァルデスのオーリー(1992)
こちらもビリー・ヴァルデスのオーリー(2002)
2001〜08年に展開していたスケートラインXLAのチームカット(2007)