驚愕のハンドレール捌きでジェイミー・フォイが本年度のスケーター・オブ・ザ・イヤーに輝き話題をさらったばかりですが(El ToroのフロントKは尋常じゃなかった…)、今回はSOTY争いの裏側で少々影を潜めているプロジェクトに改めて注目したいと思います。3名のアップカマーにスポットライトを当てた、Emericaによる“Young Emericans”。
本作が公開されたのは今年の夏。昨年公開された『Made: Chapter 2』以来1年振りとなる作品でアマチュアライダーをフィーチャーしたものなのですが、流石はEmerica、期待を裏切りません。同ブランドの熟練プロに引けをとることなくハンマーからテクニカルまでこなし、スケートスタイルも完成しているという素晴らしい逸材によるスケーティングを届けてくれます。フィーチャーされたのはザック・アレン、ケイダー・シラ、ビクター・アセヴェス。個人的に注目しているのは14歳のケイダー。どこか『Video Days』時代のガイ・マリアーノを彷彿とさせるスケーティングがいい感じ。
やはり若手のフレッシュなスケーティングを観ることができるのはいいものです。無名のニューブラッドを発掘し、一から育てるEmericaの姿勢にリスペクト。この先、さらに成長してどのようなスケーターになるのか、今から楽しみでなりません。今月に入って彼らのパートのB-Sidesも公開されているので、そちらも本編と併せてチェック。もしかしたらこの中から未来のSOTYが誕生するかも?
--MK