昨年、Berricsで公開されたNext New Waveのパートに始まり、SLSのバルセロナ戦で3位、ミュンヘン戦で2位とコンテストでも圧倒的な強さを見せ、今や世界のトップスケーターとして注目を集める堀米雄斗。そんな時代の寵児がVentureの見開きアドでThrasherの最新号に登場。Ventureアドの撮影秘話と併せて、同トリックが収録されたBlindの”For Days”を改めてチェック。
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VHSMAG(以下V) 凄まじい快進撃が続いて世界中の注目を集めるようになったわけだけど、この怒涛の1年を振り返ってみてどう?
堀米雄斗(以下H) やっぱりTampa Amで4位になったことが結構大きかったです。そこからSLSへの道が開けてバルセロナ戦で3位に入賞することができたんですけど、夢のプロライダーたちと一緒に滑れたのはうれしかったし楽しかったですね。
V SLSのミュンヘン戦ではナイジャ・ヒューストンと優勝争いして観客を味方につけていたよね。
H 最後の最後でベストトリックを決めればナイジャの点数を越せるみたいな感じだったんですけど、そのときに観客が大声援を送ってくれました。あのときはめっちゃ緊張したし、絶対にメイクしようと思ったんですけど練習不足なところもあったかな…って感じですね。バルセロナ戦のときは優勝争いなんて考えてもいなかったですけど、ミュンヘン戦が終わったときから「SLSで優勝を狙えないことはないかな」と思うようになりました。ナイジャと競っていたときはうれしかったですね。でも次は勝ちたいです。
V SLSが大きな転機になったと思うけど、世界的な注目を集めたことで変わったことは?
H SLSで結果を残してからNike SBのツアーに参加できるようになりました。ガイ・マリアーノ、ショーン・マルト、ルアン・オリヴェイラとかとツアーに回れたときに環境が変わったと思いましたね。世界のトッププロと一緒にツアーに出て思ったんですけど、やっぱり自分の人気がまだまだ足りないと感じました。マルトやルアンとかはファンからシグネチャーモデルにサインをせがまれたりしていましたから。自分ももっとがんばらないとだめだと実感しました。
V Thrasherの12月号に見開きでVentureのアドが掲載されたけど、Ventureに加入したきっかけは?
H もともとVentureを使っていたんですけど、USから誘われた感じです。
V Ventureのイメージは?
H テクニカルスケーターもいればオールラウンダーもいるんで、チームがバランス取れているイメージです。個人的にはP・ロッドとか…ジーノ(・イアヌーチ)も好きですね。
V 今使っているトラックのモデルは?
H 僕が使っているのは5.25のノーマルのLOWです。
V ではVentureのお気に入りのポイントは?
H お気に入りポイントは…ロゴですかね…(笑)。あとは乗りやすさと…トラックの形とか(笑)。
V Ventureのアドに起用された感想は?
H Ventureのスタッフからアド用に写真を用意してほしいと言われたときは正直うれしかったです。しかもアド用に写真を撮るのが初めてだったんでかなりうれしかったですね。
V 撮影はどんな感じだったの?
H LAで撮影したんですけど、ラインができるところを探しました。あのアドで使用されたSs180のKはラインで撮ったんですよ。4段くらいのステアでノーリーのFsヒールをして、フラットでSsトレをして、最後にアド用のトリックをやるという感じでした。だからビデオと写真の両方でした。写真用に4回決めましたね。アドなんでトリックの形に納得がいくまでトライしました。結構辛かったです。しかもめっちゃ暑かったんでぶっ倒れていました(笑)。SLSのシカゴ戦の前だったんで7月頃だったと思います。
V では今後Ventureでやっていきたいことは?
H “AWAKE”っていう1分くらいの動画企画の撮影をしたいですし、USチームのツアーにも参加してみたいです。
V Ventureのジャパンチームも結成されたけど、そっちでやりたいことは?
H まずジャパンチームに所属しているのは、戸倉大鳳、吉岡賢人、増田竜万、KAWASAKIBOY(竹井勇磨)、池 慧野巨、山口隆志さんです。チームのバランスがめっちゃいいと思います。前にも長野で軽いツアーをしたんですけど、またいろんな地方の街に行ってツアーができればいいなと思います。
V 現在の活動内容は?
H 今はNike SBとThrasherのパートのふたつを撮っている感じです。あとはコンテストに向けた準備もしています。SLSプロになったんで、次はTampa Proから出場してがんばりたいと思っています。
V 最後に、アメリカ移住の計画を進めていると聞いたけど?
H アメリカで2、3年滞在できるようにVISAの申請を進めています。やっぱりあっちで活動しないとプロ昇格も見えてこないんで、VISAが取れ次第アメリカを拠点に活動していきたいと思います。