先日、Spitfireから堀米雄斗の1stプロウィールがリリースされました。デッキ、トラックに続き、ウィールまでモデルをリリースするなんてトッププロの証ですね。しかもあの天下のSpitfireなんて本当にすごいです。鬼リスペクト! 堀米くんがすごいのはみなさんもおわかりだと思いますが、今回このウィールのアートワークを担当したのが北海道・札幌在住の熊谷伸哉(くまちゃん)なのがうれしすぎて、ただただキーボードを走らせ中です。
くまちゃんとはもうかれこれ10年以上の付き合いで、テントを張りながら北海道を車で一周したり、福岡から鹿児島まで弾丸ツアーを敢行したりなど楽しい時間をたくさん過ごした大切な友達です。数年前にくまちゃんが絵を描いていることを知って、久しぶりに連絡を取り合いBATSUで展示をやろうと話が盛り上がり、2019年の4月に“FREAKS SHOW”という展示を行いました。展示はたくさんの方にご来店していただき大盛況だったのですが、最終日の夜に事件は起きました。
なんとAprilの撮影で日本に来ていたシェーン・オニールと堀米雄斗が突然BATSUに遊びに来てくれたのです。撮影で多忙な中、足を運んでくれただけでスーパー感謝なのですが、その時に「この絵が欲しいです」と堀米くんが作品を購入してくれたのです。その作品はSpitbikerというSpitfireを思いっきりサンプリングした作品で、「ユウト、アツすぎる!!!」と興奮したくまちゃんは、どうせならもっと良いものを堀米くんにプレゼントしたいと気持ちが高まり、夜中にふたりで鬼プッシュでドンキホーテに画用紙をゲットしに行きました。
そこからくまちゃんはBATSUに残って「明日の朝までに完成させてユウトがアメリカに戻る前に渡したい」と意気込み徹夜で作品を描き上げました。翌朝、僕が店についたら「まじで疲れたー」と言いつつもやり切った感のある笑みで出来立てホヤホヤの作品をうれしそうに見せてくれました。完成した作品はその日にYuumacに頼み、帰国直前の堀米くんに渡してもらいました。あのときのみんなの連携プレイはすごかったです(笑)。
「あの絵でプロモデル出ちゃったら面白いねー」とか飲みながらふざけて話したりしてそのときは終わったのですが、それから2年後に信じられないことが。Yuumacから「ユウトのプロモデルがSpitfireからリリースされるみたいで、このデザインで進めたいみたい」とメールが届き、まさかと思って画像をチェックしたら、それが例のくまちゃんの作品で鳥肌ものでした。そして、現在世界中のスケートショップでそのウィールが販売されているのを考えるとさらに鳥肌ものです。
堀米くんとくまちゃんが会ったのは3年前の1度だけだったのですが、オリンピックで金メダルを獲った1週間後の超多忙なスケジュールの合間に「くまちゃんに一言お礼を伝えたい」とお忍びで夜遅くにBATSUに遊びに来てくれました。人間性もトッププロです。
BATSUがきっかけになり、こんな奇跡のような瞬間に立ち会えたことを本当にうれしく思います。堀米くん、くまちゃん、ありがとうございます。そして、改めましてリリースおめでとうございます。
—49n(BATSU)