DC主催のスケートボードの祭典TEPPENが3月26日(土)に東京・新木場GARDEN FACTORYにて開催された。本イベントは通常のコンテストのようにポイントで競う類ではなく、数値化できない「ヤバさ」が基準。
まずは一般予選のSTAGE 0があり、それをクリアした5名と約40名の招待スケーターたちによって行われるSTAGE 1〜3、そして各ステージの優秀者のみが参加できるBONUS STAGEという構成。各ステージのMVPとBONUS STAGEの覇者にはそれぞれ賞金が贈られるとあり、参加スケーターの気合も十分。
STAGE 0を勝ち抜いた5名がSTAGE 1へと駒を進め、招待スケーターとともにQUICK CHALLENGEに挑む。短い間隔で設置された小島に次々と飛び移ることが求められるため、いかに俊敏かつ正確にボードをコントロールできるかが勝負。多くのスケーターが細かいボード捌きに苦戦を強いられ、小島に叩きつけられる出場者も続出。そんななか、フリップトリックを2回も組み込んで攻略した星野大喜が見事STAGE 1を制覇。
続くSTAGE 2はWALL CHALLENGE。その名の通り、高さ3mの巨大な壁に挑むという内容。ここで見せ場を作ったのが西川 誠と戸倉大鳳。両者は壁を走るだけでなく、最上部のエッジにトラックやテールをかけるという白熱した勝負を展開。結果、西川 誠に軍配が上がった。
そしてSTAGE 3はTHE TRANSFORMER。通常のバンクtoバンクに設置されたボックスが、フォークリストによって上昇するというユニークなセクション。徐々に高さを増すボックスを参加者が入り乱れて攻め立てる。最終的に1m以上のボックスを攻略した青木勇貴斗が勝利を飾った。
最終戦であるBONUS STAGEはRAIL TO HELL。こちらは小島を繋ぐ3mのレール2本を綱渡りの感覚で渡るという内容。各ステージのMVPに加え、ジャッジによってセレクトされたスケーターのみが挑戦を許される。各々が独創性を発揮しながらレールに臨む。最終的には地面に白い粉が撒かれ、レールにもローションが塗られて難易度UP。スピードとパワーで攻めた戸倉大鳳、クリエイティビティとテクニックで攻めた本郷真太郎の一騎打ちとなり、甲乙つけ難い接戦に。ジャッジが頭を悩ませた結果、勝者はタイということで異例の両者に賞金が折半で贈られることとなった。
今回のイベントは、各ステージごとにサプライズとしてセクションが登場したり、照明の効果的な演出が取り入れられるなど、これまでにない前代未聞のスケートイベントとなった。観客と参加者のボルテージがマックスまで高まり、終了後もその熱気がなかなか収まらなかったのが印象的だった。
豪華なストリートスケーターが集結し、終始いい意味で「テキトー」な雰囲気のなか白熱したバトルが繰り広げられた新たなスケートボードの祭典TEPPEN。このイベントの第2弾が実現されることを願ってやまない。
Photos_Shinsaku Arakawa
STAGE 0 QUALIFIER
新垣碧己、柿谷季輝、春日美夢、木下夏希、根間瀬斗
STAGE 1 MVP
星野大喜
STAGE 2 MVP
西川 誠
STAGE 3 MVP
青木勇貴斗
BONUS STAGE MVP
戸倉大鳳、本郷真太郎
招待スケーター:会田奈生、青木勇貴斗、有馬昂希、池 慧野巨、浦塚絢大、大泉友汰、大矢尚孝、岡 洋佑、岡田仁之介、上村 颯、菅野聖来、岸田義己、小林俊太、榊原佳耶、坂本倭京、佐川海斗、笹岡建介、座間翔吾、シャイン光、三本木 心、砂川元気、タカオ・クーパー、高橋一慶、高橋 悟、田村星斗、徳山太志、戸倉大鳳、内藤寛人、中谷太紀、西川 誠、西宮ジョシュア、根岸 空、根附海龍、野原新矢、星野大喜、星野玄翔、本郷真太郎、本郷真輝、本橋 瞭、吉田 徹、鎧 碧斗、ヨーク・セイジョウ... and more
ジャッジ:江川芳文、瀬尻 稜、田中憲治
MC:宮島大介
DJ:カルロスひろし
セクション設計・製作:MBM Parkbuilders